キキ便り

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ロビンソン・カリキュラム

2011-06-23 12:52:09 | サマーホームスクーリング
自己流ホームスクーリング10日目です。

子どもの文句を聞き流しながら、どうにか毎日のノルマをこなしております。

私の役割といったら、コーディネーターみたいなものでしょうか。毎日、その日の課題をリストアップし、問題をコピーして手渡し、ペーパーを採点する。。そして間違ったところをやり直させるといった具合です。

今使っているこのロビンソン・カリキュラムは、クリスチャンでかつ科学の大学教授、またOregon Institute of Science and Medicine(オレゴン科学と医学研究所)の創設者アーサー・ロビンソンによって発案されたものです。

同じく科学者でありずっと6人の子どもをホームスクールしていた妻がある日突然急死したことから、ロビンソン氏がホームスクールに携わることになり、妻が作成したカリキュラムが原点になっているようです。フルタイムの研究職や家事、子育ての傍ら、上は12歳から下は17ヶ月までの6人の子どもたちが自学できるようなカリキュラムをあみ出し、それがホームスクールをやっている人たちの一部にも広まっています。ロビンソン氏が子どもたちに教えることに費やす時間は、1日平均15分だそうです。

教材は22枚のCDで、キンダーガーデンから高校3年生までのカリキュラムが全てカバーされています。ただ算数だけはSaxon Mathカリキュラムを使うように勧めています。私もまだ使い始めたばかりなので、まだ全体像がぼんやりとしか見えていないのですが、学習効果が高いことが、本人そしてカリキュラムを使用している親たちのメッセージからも伺われます。



ロビンソン家のどの子どもたちも大変優秀に育ったようで、一番上の息子は、大学を2年で卒業したそうで、PSAT(SATと似た大学受験のテスト)のスコアは1480で、99.9%タイル。さらに大学院に進む時に受けたGREのスコアは、800, 800, 770で二つの科目が満点、もう一つは99.9%タイルだったそうです。2番目の息子も同じように2年で卒業し、PSATのスコアも1480というずば抜けた成績です。

ロビンソン氏は、子どもたちの優秀さを決して遺伝ではなく、自分で考えたり学習する習慣を身につけたこと、そして勤勉さの結果だと説明しています。教材を見ても、自伝や古典、ブリタニカ百科事典、などが中心なので、基礎をしっかり身につけることで学習力が蓄えられるということでしょうか。情報化社会の中、コンピューターなどを通して多くの情報を得たり、本を多く読んでいることがその人を賢くするのではなく、いい本を読んで(本物に触れて)よく考える習慣が大切、ということでしょうか。同感できるように思います。

この夏が終われば、またうちの子どもたちは公立学校に戻っていくのですが、この夏休み、ぜひ自学する習慣を身につけさせたいです



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