キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

貧困生活を体験中の娘

2018-07-15 16:22:20 | キリスト教

娘はこの夏InterVersity Christian Fellowshipというキリスト教団体の宣教キャンプに参加することにした。

場所は、サンアントニオの貧困地帯。6週間のボランティアであるが、それも自分で寄付金を集めるいうシステムになっている。そもそも、人からお金を寄付してもらうということは、ストレスフルな経験であるが、事情を説明し、娘のために投資(金銭、祈り)をすると申し出てくれた人(中には娘の友達の大学生で、1万円程寄付してくれた子たちが何人もいたらしい)、総計で30人以上。合計で2000ドル近く、寄付を集めることができた。

娘の主なボランティアは、貧困家庭の子どもたちが参加するサマーキャンプのスタッフとしての仕事である。貧困だけでなく、親自身が非常に高いストレスを経験している家庭の子どもたちが参加するので、娘にとってはチャレンジの多い体験である。明らかに発達障害の子ども(未診断)たちも多いらしく、どのように対応したらよいのか、娘から相談を何度か受けた。

宣教キャンプ中は、携帯電話やインターネットの使用も禁止され、週に一度2時間だけ、許される。その時間内に、娘は自分をサポートしてくれている人たちに近況報告のメールを送り、家族に電話する。最初の週は心細くて、なんでこんなキャンプに参加してしまったのかと涙した娘であったが、次第に他のスタッフたちにも溶け込み、元気にやっているらしい。

貧困家庭を理解するために、娘を始め他のボランティアたちは、1日3ドルという食費でやりくりしなければならないらしい。最初の週は、他のボランティアに男性が多いこともあってか、買い出しで皆が同意して購入したものは、炭水化物と肉ばかりで、もとベジタリアンの娘は少し具合が悪くなってしまったらしい。2週目には皆を説得し、限られた予算内でキャベツとバナナ、リンゴも買ってもらい、今は健康も回復したらしい。

3週目には、貧困の「移民」生活のシミレーションだったらしく、冷房のない部屋(日中は40度程の暑さ)で雑魚寝で2日生活し、シャワーもなく(バケツシャワー)、食事も殆どない中で生活したとか。これはかなりショックだったらしい。いろいろな事情でアメリカに移り、リソースのない人たちがどのような生活をしているのかを身をもって体験するという目的である。その他のボランティアの学生たちは、「ホームレス」や極度な「貧困生活」を体験したという話であった。

平行してバイブルスタディーを行っているようで、不条理なことの多い世の中で、いかに神様により頼み生活していくかということを身をもって体験できたようだ。

一回り大きく成長した娘に会うのが楽しみだ。

 

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 青色とかげと出会う | トップ | マジソンの素敵なオルブリッ... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (toto)
2018-07-16 13:48:30
Hちゃんのチャレンジは素晴らしいです!
多くの学びがあったでしょう。
拍手です
返信する
Unknown (キキ)
2018-07-19 01:12:48
Toto さん、ありがとう!
いろいろと大変そうですが、いい経験になっているみたいです。
返信する

コメントを投稿

キリスト教」カテゴリの最新記事