今、博士論文の中で、育児の国際比較研究を育児雑誌や育児ネットの掲示板を分析して行っています。
時々おもしろい記事に出会い、思わずブログに紹介したくなってしまいます。今回は、育児方法の世代間の違いについて取り上げたアメリカの育児雑誌 American Babyの記事からです。
ばあばの娘への文句 トップ5
- 子どもの面倒見てあげたいんだけど、あんまり期待しすぎないでね。
- 私は馬鹿じゃないわよ。おむつの替え方くらい知っているわよ。
- 私が遊びにきた時くらい、テレビ消してよね。
- 私に、子どものしつけ押し付けないでね。
- 子どもをあまやかしすぎ、って批判されるのが嫌なの。
かなり、日本とも共通していますよね。特に、祖父母が子どもをつい甘やかしてしまう、っていう点は、国境を越えてどこでも見られるんでしょうね。
コミュニケーションの誤解も目につきます。
もしばあばが「6週間で離乳食を食べさせてたわよ」と言うと、娘は「うちのママったらなんにも分かってないんだから」と思うが、ばあばの意図は「時代は変わったわね」。
もしばあばが「あなたはもっと育てやすかったわよ」というと、娘は「もっとしつけをちゃんとすると、育てやすくなるわよ」というメッセージとして受け止めるが、ばあばの意図は、「ただ昔を思い出していただけなのに」。
お互いの言葉や行為に、ぐさっと傷つきあってしまうのは、どこでも見られるんですね。そういう母親のジレンマは、アメリカの育児サイトの掲示板にも、「うちのばあばは、おむつなんか簡単に外れたわよ、ってプレッシャーをかけてくるんだけど。私もちゃんとやってるのに」という風に、育児仲間の共感を求めて投稿されているんです。
こう考えると、育児サポートというのは量ではなく、質の問題。また当人がサポートとして受け止めているのかプレッシャーとして受け止めているのか、によって違ってきますよね。
育児をめぐる問題は奥深くて、オモシロイです。
今は子供も10歳になりましたが、赤ちゃんのうちは「一番頼りになるのは、自分の子より4~5歳くらい上のお子さんがいるママ」でした。情報が古過ぎず、同じレベルではもう悩んでいない。
でも今、振り返って・もっとおばあちゃん世代の話を素直に受け入れていたら良かったと思います。余裕がなかったんですね。「ばあばの意図」とこちらの解釈に相違があることを、おっしゃるように早く気付けば良かったと思いました。ま、幸い大したことも起きてませんが☆
また、健診で若いお母さんにそういう視点でもお話できたら思います。ありがとうございました♪
コミュニケーションの取り方で、メッセージが違ったように受け止められること、私も学びました。
検診の話とか、面白そうです。育児ネットを見ていると、かなり検診を不安がっているおかあさんの声を聞きます。検診のために、積み木つみとか絵本の絵を指すなど、練習させるおかあさんもいるみたいです。気持、分かるような気がするんですけど、どうなんでしょう??
私も、日本にいた時に息子を検診に連れていきましたけど、ドキドキしましたよ。。。
アメリカでは、このような集団検診はないんです。小児科でゆっくり1対1で悩みを相談するというカンジなんです。お医者さんのあたりはずれはあるかもしれないですけど。。。