オーディオブック、「From the Mixed-Up Files of Mrs. Basil E. Frankweiler」をやっと聞き終えました。
これはアメリカでもっとも優れた児童書に与えられるニューベリー賞を1967年に受賞した作品です。
今日初めて日本語訳のタイトルが、「クローディアの秘密」であったことを発見!
私の印象では、お姉さんのクローディアに負けないくらい弟のジェイミーについて作品の中では描かれていたような気がするのですが、なぜかタイトルはお姉さんの名前だけ。
主題は、彼女のアイデンティティー探しなので、きっとそのように収まったのでしょうけど。
この作品の舞台になっているメトロポリタン美術館に、今年の1月に行ってきたので、親近感が湧きました。このオーディオブックの終わりのところで、現在のメトロポリタン美術館との違いについて語られています。家出して美術館に隠れるというところは、村上春樹さんの作品で地方の図書館に隠れて暮らす主人公の生活を連想させましたが、いずれにしても想像力を掻き立てらせる本です。
50年前に書かれた作品ですが、全く違和感なく読めました。子どもも大人も楽しめるお薦めの作品です。