旅行中、4組のご家族のお宅におじゃましました。
最初の家族は、アメリカ人とブラジル人のご夫婦。私のワシントン州時代の友人です。子どもたちの喘息とアレルギーがひどく、南カリフォルニアに引越ししてからも、何度かスモックを避けて引越ししているのですが、なかなかいい場所が見つからないようです。しかし子どものために引越しを決意した時、職場のボスが遠距離からオンラインで仕事をしてもいいようにとりはかってくださったそうです。ホームスクーリングをしている家庭です。
二組目は、中学校教師のアメリカ人夫婦。オットの高校時代の友人です。カリフォルニアは景気が非常に悪いようで、職場の環境がますます悪化する一方、教師の給料も年々下がっているようで、早く定年退職しようかと思っていると落胆した様子で伝えてくれました。実子一人以外に、半年前から男の子一人を里親として家に迎えたそうです。話を伺うと、奥さんが自分のクラスで父親にひどく虐待され、殺されそうになっていた生徒を決意して引き取る決心をしたそうです。その子どもには、母親はいないそうです。なかなかできないことです。
三組目は、アメリカ人とオーストラリア人のご夫婦。彼女とは20年以上の友人ですが、ご主人と子どもたちに会ったのは初めて。コンピューターソフトの開発をしているご主人の仕事は、なかなか景気によって不安定なようですが、質素ながらも堅実に生活している様子に元気をもらいました。ここもホームスクーリングをしている家庭です。
四組目は、オットの昔の同僚のアメリカ人とそのフィリピン人の奥さん。子どもがなかなか与えられず、中国から養子を迎えたのが12年前です。最近、私のオットと同じような道理にかなわないリストラに遭い、大学での職を失ってしまいました。しかし、テキサス州ではある年月、州の職員として働くと、お給料の約半分が毎月年金として配当されるそうです。奥さんはもと看護婦で、今はコミュニティーカレッジで看護学を教えています。職を失った56歳のご主人は、これからはどこかの大学で非常勤として教えながら(博士号を持っている)、キリスト教の宣教の仕事をしていきたいと第二の人生を計画しているようでした。
どのご家族も、それぞれの困難を抱えながらキリスト者として希望を失わずに歩んでいる様子を目のあたりにして、何よりの新年のプレゼントをもらったような気持ちでした。どの家庭も生活は質素でしたが、お金では買えない人生の大切なものに目を向けていることに、教えられました。私も少しでも見習って2013年を歩んでいきたいと思っています。