先週の金曜日、成田を発ち、アメリカに帰る。
飛行機が1時間ほど遅れたことと、結構揺れがひどかったこと、そして日本を去りたくないという寂しい気持ちが重なったためか、娘の様子がだんだんおかしくなり、パニックあるいは不安障害のような症状になる。
体の不調を訴えたり、「もう死んでしまう」と何度か声にしたり、娘の取り乱した様子に私も動揺してしまったが、飛行機では睡眠剤をもらうことはできず、結局アスピリンをもらう。アスピリンでもなかなか眠ることができず、娘は始終、頭を私の膝の上に乗せ、私が髪をなぜたり、背中をさすったりして落ち着かせるが、時々不安が蓄積し、何度もトイレと行き来する。
挙句の果て、座席で少し吐いてしまい、それを無神経に気持ち悪がる息子との対応に、私は完全に疲れきってしまったが、飛行機がもうすぐ到着するという頃には娘の気分も明るくなり、元気に飛行機から降りる。
しかしそれで終わったわけでなく、その後3日間、不眠と眠れないということに対する不安でまたパニックのような現象になり、昨日医者に連れて行って、気持ちを落ち着かせる薬を処方してもらう。
予想と反し、その薬で落ち着いて眠れるどころか、薬を処方してもらったのに眠れないということに娘はまた強い不安感とパニック現象を示し、今日また医者に連れていき、今度は弱い睡眠薬を処方してもらう。それでやっと7時間昼寝をしてくれたが、今夜はゆっくり寝てくれるだろうか。
娘は旅行前から、飛行機が落ちることを不安がったり、日本での放射能汚染を心配していたが、最後には不安が積もりきって爆発してしまったらしい。
そういえば、昔引越しした時に、頻尿や体の不調を訴える不安障害になり、カウンセリングにかかったことがある。私よりも身長が大きく、しかも言葉に長けている娘には、ついおとなのような感覚で接してしまうが、まだ13歳ということを覚えて、十分甘えさせてあげることが必要なのかもしれないと気づかされる。