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キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

アメリカの就職活動

2006-10-03 11:35:32 | アメリカ便り
 夫が就職活動を始めて1年半になる。今の仕事に満足はしているものの、これ以上上のポジションに空きがないので、ステップアップのためには、どうしても他の大学へ移ることが必要になってくる。仕事の内容の割にお給料が少ないのも、家計にとっては痛手である。特に、私が院生ということもあって、アメリカに来てからはできるだけ家計を切り詰めるように二人ともそれなりに心がけてきた。日本で暮らしていた時では考えられないことであるが、子ども服は10ドル以上のものは買わない、食品は広告の品になっているものを買う、外食を避けてお弁当を持っていく、自転車で通勤する、子どもの習い事は小学校まで待つ、とかなりせこい生活をしてきた。そういう生活をしてはいても、貯金は貯まるどころかどんどん減っていくばかりである。そういう事情もあって、Chronicle of Higher EducationやNAFSAなどのサイトを小まめにチェックし、応募を重ねてきた。
 今までの経験では、大抵第一次が書類審査、第二次が電話によるインタビュー、そして第三次が最終面接ということになっている。夫の場合、これまで第三次審査までいったのが2回、そして2週間後に夫にとっては3度目の第三次審査が行われることになった。今回、最終審査に呼んでもらった大学は、アメリカでもかなり規模が大きい州立大学で、住みやすさなどの全米調査ではトップクラスにランキングされているので、是非決まってほしいところ。夫は、留学生や海外から来ている研究者や教授などをアシスタントする仕事に関わってきたが、今回はその留学生センターの所長の職に応募している。前回の経験では、ライバル候補者たちの名前は、大学のウェブで公表され、その人たちの履歴書や志望動機の手紙などもPDF fileで閲覧できるようになっている。そういうこともあって、毎日大学のウェブサイトに落ち着きなくチェックを入れている私であるが、夫は誰がライバルか知りなくないと言う。
 夫のような大学の管理職の面接は、通常一日で終わるが、大学教員となれば2日や3日続くことも珍しくない。模擬授業、研究発表などは勿論のこと、あちこちにひっぱりだされて、面接を繰り返す。もし附属園や附属研究施設などがある場合は、その人たちとも面接をし、総合的に評価が下される。ほっとできるのはトイレに入る時間だけ、と聞いている。そう考えると、私など気の弱い者は、就職探しから足がすくんでしまう。せめて、夫だけでも、希望の職について欲しいと願っている私です。
コメント (1)
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