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パンダ好きな私のある日の出来事

パンダが好きです。
そんな私の毎日の中で・・・
起こったこと。行ったところ。

勘三郎、亡くなる

2012年12月06日 00時12分57秒 | 芝居
先週、週刊誌で読んで、書かれているとおりの症状なら、今年いっぱいなのかな・・・
と思っていました。
勘三郎が亡くなりました。
好んで見る俳優ではなかったけれど・・・
まだ57歳。
一般社会では、大きな仕事を終えて重鎮になるべき年代ですが、歌舞伎では、これからという年代です。
もったいない。
自分たちの一門で、一座をくむことが多くて、いわゆる大歌舞伎の一座に出る機会が少なかった勘三郎。
積極的に追いかけたい俳優でもなかったのと、見たい出し物もなかったから、最後に見たのはさよなら歌舞伎座の最後の興行でした。
助六の白酒売をやったんだと思います。
大一座での、寺子屋・源蔵なんかは強い印象に残っています。
髪結新三は、菊五郎の重めでいやらしい悪党・新三よりも、若くて明るい愛嬌のある新三で、別の魅力がありました。

平成中村座の舞台(新しい歌舞伎)、一門での舞踊会、喜界が島での俊。
最近は、そういう試み的なものが多かったけど、だんだんと大歌舞伎に戻るもんだと思ってた。
ニンがかぶってしまうけれど、吉右衛門との共演だって見たかったし、菊五郎との共演だってありえたんじゃないかしら。
今までの外での積み重ねで、伝統ってもんがどんなものがわかって、これからじっくり腰をすえて古典に、大歌舞伎にがんばるときだったはずなのに。
もったいない。

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おそらく、私の父が亡くなったときの状況と同じだったんです。
大変苦しんだと思います。
それを見る家族のつらさはいかばかりかと思うと、心が痛いです。
もったいないとは思うけれど、楽になってよかった。
ちょっと休んだら戻ってきてくれないかな。
今でも、私が父に思うことです。

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そういえば、父が私に初めて歌舞伎を見せたのは、小学校1年生のとき。
国立劇場の鑑賞教室。野崎村でした。
松江(魁春)のお光でした。
それから、4年生のときに吉右衛門の俊。
5年生で、勘九郎(勘三郎)と芝翫で、女殺油地獄。
花道脇で見たのをよく覚えてます。

今年は、訃報が多い。
父と一緒に見た芝居に出てた人が亡くなります。
山田五十鈴、森光子、勘三郎。
オペラの畑中良輔。
お父さん、びっくりしちゃってるんじゃないかなぁ。

浮世柄比翼稲妻@国立劇場11月歌舞伎

2012年11月26日 23時15分48秒 | 芝居
東京は、午後からちょっとした嵐でした。
18℃で暑いぐらいの予報だったのに、結構寒かったし、何しろ雨でびちょびちょ。
そんな中、国立劇場に歌舞伎を見に行ってきました。

鞘当
幡随院長兵衛
権八小紫
阿国御前
草履打ち

なんぞをまぜこぜにした出し物です。
通しは珍しいけど、私はたぶん2度目ぐらいかなぁ。

染五郎がケガをして休演になったので、名古屋山三を錦之助、権八を高麗蔵が代役。
やっぱり、どうにも無人っていうのは否めないんだけど・・・
私は、こういう歌舞伎らしさというか、幕末の歌舞伎らしさ、傾いてるらしさっていう感じが好きなので、結構楽しみました。

とくに、名古屋山三の家の場面は秀逸だと思うのよね。
設定が。
倒錯というか。
きれいはきたない、きたないはきれい、なんだか破綻しているようで、そうじゃない感じにわくわくします。
雨漏りがひどくて樽を天井からつるすような長屋に、当代一の花魁が道中してきたり。
役者と見まごうようないい男と顔にアザのある女との恋愛だったり。
死に際にもだえ苦しむ女とこれから吉原に行くんできれいに着飾った男だったり。
どれもこれも反対のものでしょ?
それを並べて物語を展開するのって、まとまらないような気がするけど、それがうまくまとまってるんだなぁ。

物語を細かく追っちゃうと、あれはどうなったの?
とか思うけど、そういうのを抜きにして世界を楽しむ芝居なんでしょうね。
その点、やっぱり、俳優がそろってるほうがもっと楽しいんだろうと思うのですわ。

さぁて、来月も国立。
なんだか、新橋演舞場からは足がとおのいちゃって。
お正月は両方みたいな。

エリザベートガラコンサート

2012年11月18日 00時25分54秒 | 芝居
大雨~~~。
ざんざんと大雨な土曜日の東京でした。
今日は、「エリザベート・ガラコンサート」を見に、渋谷に行ってきました。
初めて入りましたよ、ヒカリエ。
初めて入りましたよ、シアターオーブ。
今風の窓がいっぱいで、ビルの上にある見やすい劇場でした。
ミュージカル専用劇場なんでしょ?



劇場前の窓から渋谷の街はこんな感じに見えます。
11階だけど、谷と山とに囲まれている地形のせいか、結構眺めがいいのね。
雨なのが残念でした。

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さて、今回、ガラコンサートを見に行こうと思ったのは・・・
昔好きだった宝塚のトップ「紫苑ゆう」がトートをやるから。
ガラコンサートとは言っても衣装はつけるみたいだし、なにしろ、星組で白城あやか(紫苑ゆうの相手役)が、麻路さきと「エリザベート」をやったとき、なぜ・・・シメさんはないんだ!!と強く感じたというのを思い出し。
思い立って行ってきました。
本当は母と行くつもりだったけど、ちょっと無理になって、大学時代の宝塚好きの友達と。
うふふふふふ。
いやぁ、よかった!!
シメさんよかった!!
かっこよかった!!

毎回、配役が変わる公演なんですが、私のポイントとしては、シメさんのトートであること、涼紫央が出ていること、で選んで。
トート:シメさん
エリザベート:大鳥れい
ヨーゼフ:涼紫央
ルキーニ:湖月わたる
ゾフィー:出雲綾
ルドルフ:朝海ひかる
という配役。
今回見て思ったのは、このお話は、エリザベートとヨーゼフの夫婦の愛の話であるということ。
宝塚版では、トートとエリザベートの愛の話が大きくなっているけど、もともとは、トートはエリザベートの心の中の存在で、ルキーニとともに狂言回しなのよね。
現実の人間としては、エリザベート、ヨーゼフ夫婦とルドルフとの家族の話と言ってもよさそう。
それがわかったのは、黒天使のダンスとかがないガラコンサートという形だったからかも。
そう考えると、ヨーゼフを演じる人は今までいまいちな人が多かったのかな。
正直いいまして、エリザベート以外みんなタイプでした!!
湖月わたる、トップ時代より確実に男らしくてよくなってるし(何か間違ってるけど)
シメさんは、まったくかわらない。衣装とかでトップ披露公演「白夜伝説」を思い出しました。
なぜ・・・今回エリザベートに白城あやかが出なかったんだぁぁぁぁ。
涼紫央、これだけの人たちに囲まれると、おとなしい感じがしてしまうけど、かっこいいのね~ん。
ヨーゼフはいい歌やいい場面が多いし。

さて、そして、よくあることですが、私の理想の宝塚エリザベートの配役を考えてみました。
(幕間からずっと友達と話してたんだけどね。えへ)

トート:大浦みずき
(ナツメさんは、現実の人間しかやったことないタイプのトップだったけど。本当は、ヨーゼフでもいいと思うんだけどなぁ)
エリザベート:大地真央(いや、もうちょっと考えないとなぁ)
ヨーゼフ:朝香じゅん、大浦みずき、久世星佳
(単純に、ヨーゼフ好きになっちゃったんです。あたし)
ルキーニ:真矢みき

エリザベートになる人が難しいなぁ。
個人的には娘役じゃなくて、男役にやらせたいんだけど。
娘役と男役両方できるトップってあまりいないからなぁ。で、大地真央に落ち着いちゃうんだけど。

もうやめときますけど・・・・
もう1回、涼紫央がルドルフで、ヨーゼフが高嶺ふぶきで、トートがシメさんの回だったら見たい。
いや、ないのか?そんな配役。
一路真輝がトート、花総まりがエリザベート、高嶺ふぶきがヨーゼフ、轟悠がルキーニ、ルドルフは香寿たつき、なんてのもありそうなんだなぁ。
これ、雪組初演の配役だけど、今になってそれが見られるなんてファンとしてはうれしいことだなぁ。

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昨日、ちょっと気分が落ち込むことがあったけど、今日でパワーチャージ。
明日、日曜日でじっくり休んで、また月曜日から仕事がんばるぞ~~~。

アンナ・ボレーナ@文化会館

2012年10月27日 21時47分12秒 | 芝居
あがったりさがったりな一週間でしたが、どうにか無事に金曜日まで終了。
で、土曜日。
お墓参り、病院といつもの土曜日の用事をすませて、午後からはオペラを見に行ってきました。
東京文化会館でやっているウィーンスターツオーパー引っ越し公演「アンナ・ボレーナ」。



英語名「アン・ブリン」。
今は「アン・ブーリン」って言い方が多いのかな。
ヘンリー8世の2人目の妻、1000日のアン。
その人を主人公にしたドニゼッティのオペラでした。

お父さんが、亡くなる前に見に行きたいって言ってたし、お母さんも見たいというので2人で行ってきました。

オペラってよくわからないけど、すごかったぁ。
グルベローバ(アンナを演じたソプラノ)の狂乱の場の声。
あんなに細くて小さいな声でも、劇場のてっぺんにまで聞こえるなんて。
いや、すごかった。

来週は、ちょっと会社を休みます。
10月がんばったからね。のんびりするの。

国立劇場歌舞伎公演「塩原多助」

2012年10月22日 23時46分49秒 | 芝居
久しぶりに、歌舞伎を見に行ってきました。
国立劇場10月歌舞伎公演「塩原多助」。
円朝の名作落語の歌舞伎版です。
筋はなんとなく知っていたけれども、昭和35年に松禄がやって以来久しぶりの上演のようです。
愛馬「青」と多助との別れが有名だけれども、実際芝居を見ると・・・
兄弟のように育った動物との別れ。
父、母との別れ。
と、なかなか心に響く内容なのです。

歌舞伎の場合、馬は、人が2人入っているいわゆる着ぐるみなので、ちょっとマヌケになるんじゃないか?と心配したけれど、いつもの歌舞伎の馬とは違い、目や口、耳、尻尾も動く手の込んだ作りになっていました。
どうしても、笑いは出るけれど、私は見ていて、ふつうにじ~んとしました。
残念なのは、ちょっと無人芝居っぽい部分があるところかも。
それぞれのニンの役はやっているけれど、橋之助に、ばばあ役を振ったのはどんなもんなんだろう?
とか、
多助の2人の奥さんを1人の俳優にさせるのはどうだろう?
とか、
疑問点は結構あったりします。
たぶん、道づれ小平は多助との2役よりも、橋之助にさせたほうがよかったんじゃないのかなぁ?
三津五郎のほうがそりゃ、いいけれども、山口屋のゆすりの場面は、小平が突然、退散しちゃったりして、少し無理があるし。

ただ、全体的には「いい芝居だな」「よくできてるお話だな」という印象です。
早速、円朝全集の「塩原多助一代記」と「後日談」を読み直し。
余裕があれば、もう1回見に行きたいぐらいだけど・・・
残念だな。

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歌舞伎のあと、友達のお誕生日パーティーで、友人宅にお邪魔しました。



おめでと~~~~~う。
家飲みは楽しいけれど、みんなついつい飲み過ぎちゃう。
日曜日、ぎりぎりで午前さまを回避。でもね、月曜日、しんどかったぁ。
仕事にならんかったもん。
あ、二日酔いとかではなくてですが。
お仕事は、明日からがんばります。

9月歌舞伎・秀山祭夜の部

2012年09月10日 20時38分34秒 | 芝居
日曜日。
秀山祭の夜の部を見に、新橋演舞場に行ってきました。

馬盥の光秀。
娘道成寺。
の2本。

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馬盥の光秀。
吉右衛門の光秀。
芝雀、魁春、歌六とそれぞれがニンにあって、見応えがありました。
力がはいってるというか、どれもはずれてないっていうか。
そういえば、ここのところ、そういうお芝居見てなかったなぁ。

娘道成寺は、福助。
道行が入らないで、押し戻しが入りました。
前のお芝居の流れと、今回は2演目で時間も短いので、じっくり見られました。
んんん、最近だと、藤十郎と団十郎で押し戻しを見ています。
あの団十郎の大きさと、藤十郎の古怪な感じがよかったので、今回は無臭で軽いという印象。
福助は体が動くし、声も悪くないので、じっくり見るにはわかりやすい。
けど、やっぱり、風合いが現代風で薄いのかなぁ。

今月は昼の部も見られそう。
吉右衛門が代役で松王丸。
楽しみだなぁ。

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土曜日に買ったデザート。



シェ・松尾のコーヒーゼリー。大人な味でおいしかったぁ。
マンゴーゼリーもあったんだけど、今回は食べられなかったんだな。
今度はマンゴーゼリー食べたい!!

其礼成心中@パルコ劇場

2012年08月14日 00時10分04秒 | 芝居
あづい・・・。
けど、風が強くて、え?しかも小雨?お星様も見えてたのに?
不思議な天気だなぁ。
今日は、大汗かきながら、渋谷に行き、パルコ劇場で文楽を見てきました。

「其礼成心中」(それなりしんじゅう)

三谷幸喜の新作文楽です。
曽根崎心中の後日談。
とは、言っても、曽根崎心中の登場人物の後日談ではなくて、心中ブームにわいた大阪でおこった・・・かもしれない、後日談。

2時間。
プログラムを買って、作者のコメントとかを読んでしまったせいか・・・
だいたい、最後までの筋が想像できてしまったのよね。
文楽とか歌舞伎って、筋があらかじめわかっているというのが普通なので、それは問題ないんだけれど・・・
新作で、しかも、最後にオチがあってとなると想像できる展開というのは、ちょっと途中だれる感じがありました。

途中、だれたあたりで、ん~とは思ったけれど。
全体を見て、なかなかいい作品かもしれないと思い返しました。
なにしろ、想像できたとしても、最後がいい。
みんないい人なんじゃん。っていうハッピーエンド具合。
それと死んだらなんにもならない、っていうありきたりなことだけじゃなくて、生きるよりも死ぬほうが苦しいっていう描き方とか。
主人公夫婦の関係とか。
すごくリアルだけど、ちょっと童話っぽい感じがするんだなぁ。
感じとしては、「鰯売」っぽい。といったらほめすぎなんでしょうけど。
もう少し途中をどうにかして、セリフとかを変に現代的にしないように手を入れたりすれば、もしかしたら残るかも?
あ、歌舞伎に移せるかも。とか思ったり。

人形は、一輔が主役でした。
お父さんの一暢が好きで、一輔も結構好きな若手です。
よかったように思いました。
大夫は、千歳と呂勢が中心。
千歳は、一時より力を入れすぎなくなったのかな?
それとも世話だからよかったのかな?
呂勢は、声が断然よくなったように思いました。
・・・昔に比べると、断然。

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ちょっと勢いで買ってしまった感じのチケットだったけど、楽しめました。
さて、明日も会社。
がんばります。

ヤマトタケル

2012年07月23日 19時09分43秒 | 芝居
今月4回目の歌舞伎。
新橋演舞場の昼の部を見てきました。
久しぶりに今月はいっぱい歌舞伎をみました。
見応えがあるもの・・・とは言えないけれど、楽しみました。

ヤマトタケル。
これほど、親と子のドラマ、継承のドラマだったとは・・・すっかり忘れてました。
少し長さも縮めて、テーマ性を強めた気もするんだけど。

これを6月、7月と連続でやったのは、猿之助劇団の歴史とか、俳優の歴史とか、これから先のことがそのままそっくり描かれているからなんでしょうね。
スーパー歌舞伎にいはそれぞれテーマってのがあるけれど、継承っていうのを考えさせる襲名には、ヤマトタケルしかないと思う。

このテーマがところどころ、セリフで出てくるところ。
それが絶叫調のセリフになるところ。
前からスーパー歌舞伎では気になるところです。
今回も、ちょこちょこと。
うるささにならないようにするのは、俳優の力量なんでしょか。

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今日は、午後から暑い日になりました。
昨日の晩、急におなかが痛くなって苦しみました。
今日も、なんとなく胃もたれ。
ううううう。
どうしたかなぁ。
昨日、きんつばを食べたんだけど・・・
古かったかなぁ(笑)

7月新橋演舞場昼夜

2012年07月19日 23時02分47秒 | 芝居
今晩は、少し涼しい夜になりました。
明日は雨で、涼しくなるみたい。
ちょっとのどが痛かったり、疲れたり、だるかったり。
暑さ負けかなぁ。

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さて、日曜日と月曜日、連チャンで新橋演舞場に歌舞伎を見に行ってきました。
猿之助襲名2か月目です。

昼は「ヤマトタケル」
夜は「将軍江戸を去る」「口上」「黒塚」「楼門五三桐」

ヤマトタケルは、中学生のときぶり?
いや、帝が島田だったのと金田龍之介だったのを覚えているので、2回ぐらいは見てるはず。
いずれにしても、中学のときと、高校か大学のときに見たっきりなんだなぁ。
今回はその帝に中車(香川照之)。
今まで、歌舞伎俳優以外がやっていた役で、歌舞伎の経験がなくてもできるという判断なんでしょうね。
改めて見ると、ヤマトタケルは父と息子の確執が中心的なテーマで、帝とヤマトタケルが確執や、帝の存在が大きくないとお話として成り立たないような。
物語はそうだとしても、観客は、そのお話の背景に、猿之助劇団の継承・結束とか、家族の歴史みたいなのを見て、感慨深いわけで、おもしろいのよね。
でも、やっぱり、物語に戻ると物足りない。
帝の大きさが出ないから。
衣装が大きくて派手な分、舞台でのたたずまいだけでも、大変なんだろうなぁ。

夜の部。
「将軍江戸を去る」は団十郎と中車の共演。
ヤマトタケルで、中車の声がかれているのが気にはなったんだけれども、やっぱり山岡で声をからしちゃってるようです。
将軍を説得する場面はいいと思いました。
中車らしさ、というか、香川照之らしさ、はああいう部分なんだと思う。
それは発見で、これなら、たとえば、「元禄忠臣蔵」の御浜御殿の富森助右衛門とかできるんじゃない?
あれは、もう少し歌舞伎的な色合いが濃いから、舞台になれることが必要だけど。

幕開きの彰義隊とのやりとりは、セリフはいいとしても動きがあまりにもよくない。
肩を押されるあたりの反応があまりにもわざとらしい。
動きとセリフがかみ合わない。
型ものでなくて、あの動きってのは、考えちゃうなぁ。

黒塚。
新猿之助はまだ若い感じがするけれど。

楼門五三桐。
猿翁。
思ったより元気でなにより。

実は、昼の部、誘われてもう1回見に行くの。

***************

さぁ、明日は金曜日。
あさって土曜日は病院とお墓参りかな。

6月新橋演舞場昼の部

2012年06月26日 00時34分13秒 | 芝居
どうにか、飛び込みで猿之助襲名興行を見てきました。
小栗栖の長兵衛、口上、四の切。
小栗栖の長兵衛は私がまだ小さいころに段四郎で見たっきり。
四の切は久しぶりに猿之助バージョンの宙乗りつきのを見たって感じ。

小栗栖の長兵衛は、9代目中車の襲名演目。
これが昼の部幕開きで、初日とかすごい緊張だったろうなぁ。
新作だし、寓話みたいな感じの話で、自分たちの家の出し物の中でもいい演目を選んだと感心しました。
どたばたコメディーとも言える作品なので、ごまかせるようでいて、でも、それでもごまかせないのは、あれは緊張なんだろうか。
手順が見え見えで、動きが体に入ってない感じがしました。
つまり、型物になるとこんなどころじゃなくて、中車の道のりの長さや険しさを思い知らされるお芝居でした。
やる気や熱意がそのままいい舞台につながるかっていうと、歌舞伎ってそうでもないような。
そこが難しいんだろうなぁ。
昔、幸四郎がインタビューでそんなこと言ってた記憶があります。

口上。
段四郎が休演、月之助は膝の痛みで口上に参加できず。
藤十郎が真ん中、上手最後は秀太郎。
6月はこの2人と、7月は団十郎が参加っていうのが、猿之助劇団のさびしさなような気もしつつ。
普通の襲名って、これでいいのよね。

秀太郎が関西の女形らしいいい口上姿でした。

四の切。
きらっきらした、という表現が適していると思う。
新猿之助の忠信って。
これから楽しみな人だなぁって思わせる四の切でした。
義経でつきあった藤十郎、静御前の秀太郎が、なんともよかったなぁ。

来月も見にいくつもりです。
来月は、団十郎と中車の「将軍江戸を去る」が楽しみ。
これも新作だけど、シリアスなお芝居で、どんな感じになるのか?
古典をしないで、どういうお芝居でみせていくかを模索する期間ってことなんだろうなぁ。