『今日の出来心』

シンガーソングライター&作詞家“久保田洋司”の365日書き下ろし公開日記です
since 2000.3.7

2009年7月26日(日)

2009年07月26日 00時00分01秒 | Weblog
先日、ある方と電話で、
思いがけず、
三島由紀夫の「春の雪」の話に。

僕は、三島由紀夫にも、だいぶはまったことがある。
うちの本棚にある文庫本で見れば、
太宰の全集の厚みより、
三島のほうが、てのひらを広げたぶんぐらい、幅を多く占めている。
その、逆説好きで、それが悲しいほどに上手いところ、
太宰のことが大嫌いだ、といい、
体が弱いなら、乾布摩擦をすればよい、
などというところに、同情もする。
もちろん、そんなことだけではなくて、
作品はすごいし、ずいぶん驚かされた。

三島由紀夫になると、
CDで本人の朗読や歌が聞けたり、
DVDで、本人主演ものや、監督主演ものの、映画が見られたり、
映画化された作品も、多いし、
ニュース映像で、川端康成と話している姿が見られたり、
役に立つ死に方をしたい、などと言っている場面が見られたり、
いろいろと面白くなってくる。

小柄な三島と、僕は、ミリ単位で、
ほぼ、身長が同じ、ということは、
ずいぶん前に書いた気がする。

「春の雪」は、四部作「豊穣の海」の第一部。

電話では、映画の「春の雪」の話であった。
映画もよく出来てて、よかったけれど、
なんといっても、小説、第四部の最後である。

作品には、関係ないとしても、
その原稿を書き終え、提出したところで、
市ヶ谷へ行ったあたり、本人には、やり切った感が、
あったのかもしれない。

もう、ほとんど、一人で、楽しんで、
一人で完結してることなので、
たまに、どなたかと、共通の話題として、
話せると、変に、興奮してしまうのであった。

えさをもらうときの、犬。

洋司

2009年7月25日(土)

2009年07月25日 00時00分01秒 | Weblog
大池くんからの情報です。

先の、シネマ尾道でのライブの様子と、
「駅前映画館」に合わせて、
映画館の再建に向けての、ドキュメントあり、
ライブに来てくださった方々の声もあり、
前のニュース映像より、たっぷりです。

こちら、ご覧ください。
(http://www.youtube.com/watch?v=r1tEkqty15M)

ライブの演奏に、ピアノの音も聞こえますが、
これは、いつも二胡を演奏していただいてる安藤美和子さんに、
この曲では、ピアノを弾いていただきました。

安藤さんは、二胡の演奏家であると共に、
ピアノの演奏家でいらっしゃいます。

ショパン、ドビュッシー、モーツァルト、を、
素晴しく演奏されるところは、拝見したことがありますが、
このときには、「駅前映画館」のバッキングをお願いしました。

僕がコード進行をお伝えする前に、もう、
全部、把握されてて、リハーサルは、
本番前のサウンドチェック、一度きりでしたし、
ピアノの位置のモニター環境は、決して完全ではなく、
後でお聞きすれば、ご自身の音は、ほとんど聞こえなかった、
ということでしたが、それでも、完璧に弾いてくださいました。

ピアノの音にも、耳を澄ましてみてください。

大池くんとは、電話で、次のライブ等の打ち合わせ。
昔の、レコード未収録曲など、あらためて、どうか、など。
ほとんど忘れていますが。

ところで、もうすぐ8月。
8月30日には、ファンクラブの集いがあるので、
それにむけて、ソロの曲をたっぷりおさらい。
集い前に、会報8月号も製作予定。

ソロ活動が懐かしい、という、ちょっと不思議な感覚です。

洋司

2009年7月24日(金)

2009年07月24日 00時00分01秒 | Weblog
昨日は、朝から、
万葉集の講座。

巻八の、冬の雑歌に入った。

漢詩の影響で、
梅と雪を詠んだ歌が多くある。

万葉の時代は、歌人たちが、その扱いに、
まだ、こなれていないのか、
どういうことを詠おうとしているのか、
いまひとつ、わからない、という歌も、あるようである。

それでも、梅と雪を、なんとかうまく歌にしようと、
あれこれ、やっている感じが、面白い。

あるいは、当時の人たちの共通の了解があったところを、
現代の僕らは、それをわからない、ということもあるのかも、
しれない。

なにしろ、講座では、毎回、めくるめくお話をお聞きできて、
とても楽しいのであった。

夕方、お借りしていた本を読み終えたので、
お返しするために、レコーディングエンジニアのAさんのスタジオへ。
Aさんは、僕などより、一回り以上年上の、人生においても、大先輩で、
昨日も、いろいろとお話をうかがう。
こちらも、目きらきら、である。

夜は、「万葉集~ココロ・ニ・マド・ヲ~」の収録。
またまた、美しい映像に息をのむ。

映像に合わせて、原稿を読ませていただきながら、
息止まる思いであった。

たまきはる 宇智の大野に馬並(な)めて
 朝踏ますらむ その草深野

歌も好きであるが、あの映像を見て、
もっと好きになった。

スタッフの方々が、あの時は、寒かったよなぁ、
などと、横で話しておられる。

神秘的な、神々しいほどの、映像を、
あぁ、この人たちが、行って、撮影してきたんだなぁ、
と思うと、もう、手を合わせたくなるようである。

洋司

2009年7月23日(木)

2009年07月23日 00時00分01秒 | Weblog
昨日は第四水曜日。

「万葉集~ココロ・ニ・マド・ヲ~」
http://www.manyoshu.jp/top.html
に、新たな歌が、更新。

今回も、僕の担当です。
大伴四綱が、大宰府で、大伴旅人らに、
藤原氏が全盛の都を、どう思いますか、
残念では、ないのですか、
という気持ちをぶつけた歌。

是非、ご覧ください。

昨日は、
先週書いたミュージカルを見に、
行かせていただいた。

バナナスの安田信二さんと、ご一緒。
安田さんも、曲を提供されている。

僕と安田さんとの、初共演となる曲もあり、
嬉しいのである。

ミュージカルは、とても面白かった。
春、初期の段階で、お聞きした様々なことが、
みごとに結実していて、その力に、ぐっと来た。

シリアスな場面で、ふっと気持ちをほぐされるように、
笑いがあり、そこが、また泣ける。
真実の言葉も、多くあった。

作演出の、錦織さんのそういうところが、
よく出ていて、心温まったし、
体、心一杯に、それを受け継いで、
表現する若者たちが、まぶしかった。

チケットなど、取れない人気であるが、
8月には、サウンドトラックのCDが発売になるそうである。
いい曲がいっぱい入っている。

是非、お聞きください。

洋司

2009年7月22日(水)

2009年07月22日 00時00分01秒 | Weblog
昨日からずっと雨である。

散髪に行こうと思い立つ日が、
火曜日が多くて、
そのたびに、あ、今日は火曜日で、
お店は休みだ、と気がつき、
次の日当たり、行けずじまいで、
また、しばらくした火曜日に、
散髪に行こう、と思い立つ、のである。

昨日、火曜日なのに、
予約の電話をしたのは、
海の日の次だから、やってるかも、
などと、勝手な解釈である。

しかし、やはり休みで、
そう思うと、よけいに、蓬髪が気になる一日であった。

今朝、先ほど電話で、予約をし、
これから、散髪をしてくるのである。

本日は、夜出かけて、人と会うのであるから、
どうしても、散髪をしておかねば、ならぬのである。

夏らしく、しっかり切ってもらってこよう。

昨日の「出来心」、
母は来ました、今日も「着た」が、おしかった。

洋司