Q25 採用面接時に能力が低い応募者だということが判明した場合であっても,就職できないでいる応募者にチャンスを与える意味で採用し,試用期間中役に立つ人材と判断できたら本採用拒否せずに雇い続けるというやり方をどう思いますか?
「ダメなのは分かっていたけど,彼も就職できなくて困っているようだし,もしかしたら会社に貢献できる点も見つかるかもしれないから,チャンスを与えるために仮に採用してあげたんだ。」という発想は,雇用主の責任の重さを考えると,危険な考え方です。
個人的には,魅力を感じない相手だけど,もしかしたらいいところが見つかるかもしれないから,とりあえず付き合ってみて,ダメだったら別れればいい,という乱暴な発想に似ているとさえ思います。
使用者は,その応募者に魅力があって雇いたいと考える場合に初めて,雇うべきなのです。
「雇ってあげる。」という発想はトラブルの元ですから,そのような発想は持たないよう,十分に注意する必要があります。
採用を決める時点で,本採用拒否(解雇)したくなるような事情のある応募者がいた場合は,初めから不採用としなければならないと思います。
弁護士 藤田 進太郎
「ダメなのは分かっていたけど,彼も就職できなくて困っているようだし,もしかしたら会社に貢献できる点も見つかるかもしれないから,チャンスを与えるために仮に採用してあげたんだ。」という発想は,雇用主の責任の重さを考えると,危険な考え方です。
個人的には,魅力を感じない相手だけど,もしかしたらいいところが見つかるかもしれないから,とりあえず付き合ってみて,ダメだったら別れればいい,という乱暴な発想に似ているとさえ思います。
使用者は,その応募者に魅力があって雇いたいと考える場合に初めて,雇うべきなのです。
「雇ってあげる。」という発想はトラブルの元ですから,そのような発想は持たないよう,十分に注意する必要があります。
採用を決める時点で,本採用拒否(解雇)したくなるような事情のある応募者がいた場合は,初めから不採用としなければならないと思います。
弁護士 藤田 進太郎