Kazekaoru

退屈と付合うの結構大変です。
心に残ったことを、初夏の風のように書いていけたらと思っています。 

「少年の庭園」 4

2011-02-14 20:06:27 | kazekaoru



三連休も終わり、朝は起きづらかったでしょう。
今朝は随分寒かったように思います。
私も蒲団に包まりながら、
時々寝返りをうち時計を見ていました。
時計を見ながら、
朝食や今日の仕事を考えていた。
いつもの時間より長く蒲団の中にいると、
罪悪感にとらわれているなーといつもの貧乏性を感じた

蒲団を出るといつものようにデスクに向かった。
パソコンに電源を入れ、
今日のスケジュールを見ていると、
本屋に行くことになっていた。
朝はやはり晴れており、
このままいけば良いなーと思っていた。
プロバイダーのトップページの天気予報を見ると雨マーク、
傘を持つのを思い出すと寒さと手のかじかみを思い出した。
三日前の雪のあの寒さと手のかじかみを思い出した。

明日も今日のように天気予報になっている、
しかし気温は一雨ごとに暖かくなって行くように3度程高い。






             少年の庭園」4 kazekaoru

         

 柵の前の景色は、静かで涼しげだった。鬱蒼とした森の木陰から吹いてくる風は、汗を拭き取っていくように、素肌をサラサラとしてくれた。「ジィー、ジィー、ジィー、ジィー」と油蝉が鳴き、「ミーン、ミーン、ミーン、ミーン」とミンミン蝉が、「カナカナカナカナ」と蜩が鳴いていた。都会の喧騒を忘れ、ひと時良い時間を過ごすことが出来た。主観的になれなくなったが、憩いの時間が持てた。
 少年だった頃の可愛らしかった思い出が柵の前にあった。そして、主観的になれなくなったが、少年の頃の思い出が、新しい憩いの場所となった。
 この柵の前の風景が、「少年の庭園」。

 立秋過ぎた夕暮れどき、蜩の鳴く声が夏を惜しむよう聞こえ少し淋しかった。

                                   おわり 






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