ポケットの中で映画を温めて

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『トゥルー・グリット』を観て

2017年03月01日 | 2010年代映画(外国)
『トゥルー・グリット』(ジョエル&イーサン・コーエン監督、2010年)を借りてきた。

自立心と責任感を併せ持つ14歳の少女マティ・ロスは、町を訪れていた父親が雇い人のトム・チェイニーに殺されたとの報せを受け、
自ら遺体を引き取りに向かうとともに、必ず父の仇を討つと心に誓う。
しかし、犯人のチェイニーは法の及ばないインディアン領に逃げ込んでしまう。
そこでマティは、大酒飲みだが腕は確かな隻眼のベテラン保安官ルースター・コグバーンに犯人追跡を依頼する。
最初は子ども扱いしていたコグバーンだったが、マティの執念に押し切られ彼女も同行することに。
やがて、別の容疑でチェイニーを追っていた若きテキサス・レンジャーも加わり、少女には過酷すぎる旅が始まるが・・・。
(allcinemaより)

まず、何といっても少女のマティの芯の強いこと、これにビックリ。
父親のかたき討ちに燃やす執念。それを、どんなことがあっても決して諦めない。
そればかりか、しゃべるいっぱしの言葉も大人顔負け。というか、堂々と大人と対等である。
そんな少女が自分一人で、けったいな保安官コグバーンを雇ってしまうから凄い。
そこに、テキサス・レンジャーのラビーフも加わって、犯人追跡の過酷な旅となる。

この映画は、ジョン・ウェイン主演の『勇気ある追跡』(ヘンリー・ハサウェイ監督、1969年)をコーエン兄弟がリメイクしたもの。
ただし、全体が少女の視点となっているのが特徴的かなと思う。
と言っても、『勇気ある追跡』については二、三の場面の印象ぐらいしか、もう記憶に残っておらず、内容はこの作品で始めて知ったような感じがする。
まあ、いずれにしても、久し振りの西部劇。
でも、西部劇なんだけれど、昔観た西部劇のイメージとは随分と違う。
それが現代らしいと言うか、コーエン兄弟らしいと言うか。
これはこれで、十分に楽しめて面白く、肩の凝らなくって良い映画だった。

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