ポケットの中で映画を温めて

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『オッペンハイマー』を観て

2024年04月08日 | 2020年代映画(外国)

『オッペンハイマー』(クリストファー・ノーラン監督、2023年)を観てきた。

1926年、ハーバード大学を最優秀の成績で卒業したオッペンハイマーは、イギリスのケンブリッジ大学に留学するが、
そこでの環境や実験物理学に嫌気が差して、ドイツのゲッティンゲン大学に留学する。
留学先で出会ったニールス・ボーアやヴェルナー・ハイゼンベルクの影響から理論物理学の道を歩み始める。

1929年に博士号を取得した彼はアメリカに戻り、若く優秀な科学者としてカリフォルニア大学バークレー校で教鞭を取っていた。
オッペンハイマーは自身の研究や活動を通して核分裂を応用した原子爆弾実現の可能性を感じており、
1938年にはナチス・ドイツで核分裂が発見されるなど原爆開発は時間の問題と考えていた。

第二次世界大戦が中盤に差し掛かった1942年10月、オッペンハイマーはアメリカ軍のレズリー・グローヴス准将から呼び出しを受ける。
ナチス・ドイツの勢いに焦りを感じたグローヴスは原爆を開発・製造するための極秘プロジェクト「マンハッタン計画」を立ち上げ、
優秀な科学者と聞きつけたオッペンハイマーを原爆開発チームのリーダーに抜擢した・・・
(Wikipediaより一部抜粋)

この作品、観てから1週間も経ってしまった。
その間、感想を書こうと思いあぐねているうちにズルズルになってしまった。
要は、作品主題に対して軽々しく扱えないなとの思いも関係している。
だから今回は内容に触れず簡単に記しておしまい。

オッペンハイマーとは、歴史上どのような人物だったのか。
クリストファー・ノーランがこの人物に込める考えが力強くヒシヒシと伝わってくる。
その点、凄い作品と言っていいかなと思う。
ただ悲しいかな、会話劇を私は字幕で読まなければいけない。
画面は見ているが、半分は字幕を見て内容を理解する。
本を読む場合、気になったところは立ち止まって反芻できるが、映画はどんどん進行してしまって待ってくれない。
それが3時間続くので緊張感の連続であった。
だから正直言って、この作品を十分に納得いくように理解できたのか心許ない、との思いが残った。


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