『アナザーラウンド』(トマス・ヴィンターベア監督、2020年)を観た。
冴えない高校教師のマーティンと3人の同僚は、ノルウェー人の哲学者が提唱した
「血中アルコール濃度を一定に保つと仕事の効率が良くなり想像力がみなぎる」という理論を証明するため、実験をすることに。
朝から酒を飲み続け、常に酔った状態を保つと授業も楽しくなり、生き生きとするマーティンたち。
生徒たちとの関係も良好になり、人生は良い方向に向かっていくと思われた。
しかし、実験が進むにつれて次第に制御がきかなくなり・・・
(映画.comより)
高校で歴史を教えているマーテイン、他に体育のトミーと音楽のピーター。そして、心理学のニコライ。
どちらかと言うとうだつの上がらない4人の教師だが、仲がいい。
その4人が血中アルコール濃度0.05%が理想という仮説の検証をしようとする。
果たして、飲酒が心と言動に影響を及ぼし、仕事の効率と意欲が向上するかどうか。
その検証方法は“飲む時間は勤務中だけ”というもの。
さあ、どうなるか。
確かに、授業は活気が出て、生徒も先生の話を聞くようになる。
実験はある程度成功し、そうなると次はアルコール濃度を変更して、摂取量は個人が適量と判断した量で、となる。
学校で隠れて飲んで授業をする。
当然酔っているのも判るようになり学校側でも問題になってくる。
それでも4人は、今度はとうとう血中濃度の限界まで飲んで、その影響を調べようとする。
こうなると社会的生活に支障が生じたアルコール依存症に突き進む恐れが十分にある。
この4人、大丈夫かなぁ、と寄り添いながら共感し、そしていつまでも見飽きない。
もっとも内容の芯に、マーティンと妻アニカの夫婦としての心理的不和が立ち込めていて、夫婦間およびその家族の描き方はリアリティそのものである。
この夫婦、もう後戻りするには遅すぎるな、と納得するが、それを覆すラストのシーンは感動いっぱい、幸せ感いっぱい。
いい映画だな、これは傑作だな、としきりに納得した今日が元旦。
本当に元旦に相応しい作品を観ました。
冴えない高校教師のマーティンと3人の同僚は、ノルウェー人の哲学者が提唱した
「血中アルコール濃度を一定に保つと仕事の効率が良くなり想像力がみなぎる」という理論を証明するため、実験をすることに。
朝から酒を飲み続け、常に酔った状態を保つと授業も楽しくなり、生き生きとするマーティンたち。
生徒たちとの関係も良好になり、人生は良い方向に向かっていくと思われた。
しかし、実験が進むにつれて次第に制御がきかなくなり・・・
(映画.comより)
高校で歴史を教えているマーテイン、他に体育のトミーと音楽のピーター。そして、心理学のニコライ。
どちらかと言うとうだつの上がらない4人の教師だが、仲がいい。
その4人が血中アルコール濃度0.05%が理想という仮説の検証をしようとする。
果たして、飲酒が心と言動に影響を及ぼし、仕事の効率と意欲が向上するかどうか。
その検証方法は“飲む時間は勤務中だけ”というもの。
さあ、どうなるか。
確かに、授業は活気が出て、生徒も先生の話を聞くようになる。
実験はある程度成功し、そうなると次はアルコール濃度を変更して、摂取量は個人が適量と判断した量で、となる。
学校で隠れて飲んで授業をする。
当然酔っているのも判るようになり学校側でも問題になってくる。
それでも4人は、今度はとうとう血中濃度の限界まで飲んで、その影響を調べようとする。
こうなると社会的生活に支障が生じたアルコール依存症に突き進む恐れが十分にある。
この4人、大丈夫かなぁ、と寄り添いながら共感し、そしていつまでも見飽きない。
もっとも内容の芯に、マーティンと妻アニカの夫婦としての心理的不和が立ち込めていて、夫婦間およびその家族の描き方はリアリティそのものである。
この夫婦、もう後戻りするには遅すぎるな、と納得するが、それを覆すラストのシーンは感動いっぱい、幸せ感いっぱい。
いい映画だな、これは傑作だな、としきりに納得した今日が元旦。
本当に元旦に相応しい作品を観ました。