10月23日(月)は秋晴れで空が高く感じられ、昼間は日差しの下では過ごしやすい体感でした。
午後3時から新潟県糸魚川市において全国治水砂防協会北陸信越地区支部長・参与会議が開催され、(一社)全国治水砂防協会長野県支部の支部長として出席しました。当地区は石川県・福井県・新潟県・富山県と長野県から構成されており、各県の支部長か代理の方と、参与として各県の砂防課長が参加して行われました。
最初に今年度当番県の新潟県出雲崎町長 小林支部長の挨拶から始まり、地元糸魚川市の米田市長、来賓として国土交通省水管理・国土保全局 草野砂防部長と全国治水砂防協会 大野理事長から、それぞれの立場からご挨拶を頂戴しました。
自己紹介の後、国土交通省からの提供情報として、「いのち」と「くらし」と「みどり」を守る砂防と題して、草野砂防部長からご講演をいただきました。
令和5年 全国の土砂災害発生状況(9月31日時点)、令和4年 全国の土砂災害発生状況、土砂災害発生件数の推移(昭和57年から令和4年)、令和4年度 砂防関係施設の効果事例、気象情報等を活用し事前避難により被害を逃れた事例、事前の避難により難を逃れた事例、防災教育の意義~東日本大震災における釜石の奇跡~、土砂災害に関する防災教育について、流域治水時代の砂嚢事業の展開、「いのち」と「くらし」と「みどり」を守る砂防事業、令和6年度 概算要求概要(水管理・国土保全局)、令和6年度概算 新規要求事項、火山地域における土砂災害対策、近年のTEC-FORCE砂防班の活動及び人材育成の取り組み、砂防を活用した「防災啓発」「地域活性化」の取組など詳細に講演をしていただきました。
▽ 次に大野理事長から「土砂災害対策の新たな課題」と題して情報提供をしていただきました。
当会議が、2004年10月23日に発生した中越地震と同じ日に開催されましたので、中越地震発生当時の被災状況、復旧状況等々について詳しく説明された後に、IPCC第6次評価報告書の概要としてAR6 WG1報告書の主要なメッセージ、これまでの報告について(WG1)、地球温暖化により世界全体の水循環が更に強まる状況、大雨・干ばつ・平均降水量の地域的予測、気候変動の影響とリスクが複雑化している状況、今後10年の選択と行動が気候レジリエントな開発を決める状況、「第9回 砂防現地視察と討論会」など多岐にわたり説明していただき、11月16日(木)開催予定の全国治水砂防促進大会での提言項目のたたき台について説明を受け、多少の語句の変更や内容的にも更に検討をするとのことでした。
各県の提出議題として「歴史・文化的価値を有する砂防施設を活用した地域活性化の取組について」「高精度な地形図を用いた基礎調査の進捗状況等について」「土砂災害に対する避難の実効性確保に向けた取り組みについて」「要配慮者利用施設の避難行動について」「過去の災害から得られた教訓を活用した取組について」を各県から議題として提出していただき、他の県が現状の取り組み等について回答していただき、さらに全員で協議をしました。
提出議案に対して各県の取組等について、草野部長と大野理事長から、歴史・文化的価値を有する砂防施設や過去の災害から得られた教訓を活用しての防災教育の必要性、当地区は全国に先駆けての取組が多く、東日本台風や今年の7月豪雨災害など激甚な災害が頻発している中、防災・減災のソフト面の取組事例としての啓発、要介護施設等の避難行動を地域防災計画に位置付けをすること、高精度な地形図を用いた基礎調査が必要であることなどの意見を述べられました。
今回も各県での避難勧告等の発令による避難の状況、自助・共助や地域のコミュニケーションによる災害対応、ハザードマップ等の周知方法など、防災・減災のソフト対策は全地域で進めていますし、当村での防災・減災のソフト対策の参考になる事例もあり今回も有意義な会議となりました。
生坂ダム湖上空からの風景
△▽ 毎朝出勤前恒例の撮影は、生坂ダム湖の湖畔から朝霧が晴れてきた上空からの風景を撮影しました。
本日生坂村では、保育園で懇談会(~26日)・芋ほり、小学校で防犯教室・マラソン講習会、中学校で2年振替休日(~25日)、振興課関係村工事入札、健康推進員学習会などが行われました。