信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

東筑摩郡村長会視察研修二日目&下生野上空からの風景

2023年10月02日 | 私の活動報告

 10月2日(月)は秋晴れで週の始めをスタートとなり、朝晩はカラッとした空気で過ごしやすい体感となりました。

 東筑摩郡村長会視察研修の2日目は、台北駅を午前8時40分発の特急自強号で花蓮に向かい、11時に着きました。

 花蓮駅は新築したばかりで綺麗で、多くの乗降客でとても賑やかでした。

 花蓮は台湾の石材資源の90%を集積する台湾の石材集散地であり、石材原料と石材加工の輸出入総額は世界第2位です。

 花蓮はイタリアに次ぐ「石の故郷」「大理石の都」として知られ、全国の石彫刻作家の創作拠点でもあるとのことです。

 花蓮の大理石工場内は昼休みでしたので静かで良かったですし、工場内には、巨大な切断機や大きな大理石が並んでいました。

 大理石の採掘コストが高いことと花蓮港の利便性から外国の原石が輸入され、花蓮港の近くに石材加工工業地帯が設けられ、花蓮はアジア最大の花崗岩の輸出地となりました。

 そのため、花蓮では大きな工場の建物やその隣に並べられた原石がよく見られました。

 玟鑽藝品有限公司のガイドさんから、大変大きな規模の向上と大理石や翡翠、猫目石(キャツアイ)、藍寶石(サファイア)などの天然石の説明を受けました。

 花蓮の大理石工場内にはショッピングエリアがあり、高価な石が並んでいました。

 台湾の大理石鉱物は、北は宜蘭県蘇澳から始まり、南西は台東県知本山付近までの中央山脈の東側に分布し、秀林郷の和平、和仁、清水、崇徳などに分布しているとのことです。

 花蓮から花蓮市付近までの地域で、最も産出量が多く、質感も最高で、「大理石王国」として知られています。

 最後は、玟鑽藝品有限公司のガイドさんと記念撮影をして大理石工場を跡にしました。

 次に、太魯閣国立公園に行きました。太魯閣国立公園は台湾中部、花蓮県の山部にあり、南北に約38Km、東西に約41Km、総面積は9万2000ヘクタールに及びます。
 その昔、德魯古族人「Taruku」が中央山脈を東に向かって移動している際、高く険しい渓谷の姿を気に入ったためそこに残り、泰雅族(タイヤル族)の人々と一緒に暮らしていました。

 時が過ぎ日本統治の際、日本人は「Taruku」という音を発音出来なかったため「Taroko」という音に修正し、「大魯閣」という漢字を当てました。この漢字には勇者の開拓精神という意味があるとのことでした。

 太魯閣観光の出発地には中華風の赤い門が立っていました。ここで多くの皆さんが記念写真を撮られるとのことで、我々も一緒に記念写真を撮ることにしました。

 さて、この門には「東西横貫公路」と書かれていて、この路は花蓮と台中結び、標高3000mを越える中央山脈を通る壮大な路とのことでした。太魯閣の入口はそんな壮大な路の入口も兼ねていました。


 この路を右に折れればビジターセンターがあり、泰雅族(タイヤル族)の説明を受けた後、酋長の像の前でも記念撮影をしました。

 そしてまっすぐ行くと太魯閣観光の始まりで、トンネルを抜けると白い大理石で作られた橋があり、この橋で降りました。

 ここの右側に砂卡礑歩道の入口があり、階段を下りて行きましたが、その前に橋の上にいる100匹の獅子の説明を受けましたが、ひとつずつ表情が違っていました。



 また「砂卡礑」は「シャカーダン」と読むのですが、元々は太魯閣語で「臼歯」という意味の「SKADANG」と呼ばれていて、この地を見つけた太魯閣族の祖先が、開墾した際多くの「臼歯」を見つけたのが由来とのことです。


 この歩道は全長約4.5Km。その道中に見える澄み切ったエメラルドブルーの水が特に印象的でした。

 頭上には大理石が付きだしていたり、石の形がトゲトゲになっていたり、歩けば歩くほど景色が変わって素晴らしい渓谷でした。

 今、気軽に太魯閣を観光できるようになったのも「東西横貫公路」があるからで、この路は人力で絶壁や断崖を削り、トンネルを掘って作りました。

 この工事中に多くの元兵士が携わり、212名の方々が亡くなりました。この方々の霊を弔うため1958年に長春祠が建てられたのでした。



 ここは自分の足で長春祠に行きたいところでしたが、時間の関係で展望台から長春祠を眺めることにしまして、こちらでも記念撮影をしました。

 この展望台から長春橋を渡ると右側に入口があり、長春祠に辿りつくまでにも薄暗いトンネルを通っていくのですが、このトンネルの手前まで行きました。


 太魯閣国立公園を視察した後、花蓮は台湾の太平洋側ですので、台風14号の影響で風がとても強く吹いて、波が高い太平洋を視察しました。

 こちら海岸は石が多く直ぐに深くなるので、海水浴をする人はいませんし、サーフィンもしないとのことでした。

 片道約2時間20分の電車の移動で疲れましたが、花蓮は台湾最大の石材加工輸出地帯で、鉱物は花蓮の重要な経済収入の一つであるとともに、太魯閣国立公園は有数な観光地であり、産業振興や観光振興等の取組の視察ができましたことに御礼申し上げます。

 台北に帰ってからは士林夜市の視察に行きました。士林夜市は食事がしたい人は食べ物屋が固まったところへ、服や小物が見たい人は士林夜市の中心通りを通ると言った感じに、食とその他のエリアが分かれていました。

 士林夜市は観光客が多い夜市ですが、台湾の人は食事を外で食べる習慣があるとのことで、平日でも多くの人で賑わっていました。

 夜市は、沢山のお店や屋台が集まり、多種多様な台湾グルメを手軽に楽しむことができるのが魅力だと感じました。

▽ 毎朝恒例の写真は、先日撮影しました秋の青空が広がっていた下生野上空からの風景です。

下生野上空からの風景

 本日生坂村では、小学校で安全点検の日、中学校で振替休日・生活リズム見直し週間(~6日)、村営バス(10人乗り)新車納車などが行われました。