信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

第70回 全国治水期成同盟会連合会通常総会

2018年05月25日 | 私の活動報告
 25日(金)午後2時から砂防会館別館シェーンバッハ・サボーにおいて開催されました。

△ 第70回 全国治水期成同盟会連合会通常総会の模様です。

▽ 岩井國臣会長より、近年、異常気象による豪雨が局地的、集中化、激甚化して、全国各地で洪水被害や土砂災害が発生し、尊い人命と多くの資産が失われており、被害を受けた地域の復旧、再度災害の防止を迅速に行うとともに予防的な施設整備を計画的に進める必要がある。また、災害から国民の生命と財産を守り、健康で豊かな生活環境と安全で活力ある社会を実現するために、治水事業は最も根幹となる重要な社会資本整備であり、治水・利水事業を強力に推進していかなければならないなどと挨拶されました。


▽ 国土交通省 水管理・国土保全局 山田邦博局長より、昨今の雨の降り方に変化があり、これまで比較的に降雨の少なかった時期でも大雨の発生件数が増えていて、少雨期でも水害の発生などが安心できない状況下であり、今年度治水関係予算は前年度を僅かですが上回っていますが、治水整備の事業推進や老朽化施設の維持管理等も含め、国交省を上げて防災・減災対策の強化に取り組んでいきますなどと挨拶をされました。


 平成29年度の事業報告・収支決算、平成30年度の事業計画案・収支予算案を原案通り承認され、役員等改選に伴う就任についても事務局案で承認されました。


▽ 特別講演会として、豊岡市長 中貝宗治氏から「災害時にトップがなすべきこと」と題して講演をしていただきました。
 豊岡市の豊岡盆地・円山川の素敵な写真から始まり、2004年の台風23号による災害について、被災状況、集められたゴミの山の問題、駆け付けてくれた大勢のボランティアの皆さんが、被災して折れた気持ちに元気をいただけたこと、円山川が危険水位を大きく超える間の避難勧告・避難指示の発令時間、市長放送などの災害対応を詳しくお話いただいた後、「避難勧告等はだれが責任を負うべきか」として、市町村長は覚悟を決めて自らと組織の能力をアップする他ないと言われ、大規模災害発生時の意思決定の困難さは、想像を絶するから、平時の訓練と備えがなければ、危機への対処はほとんど失敗するとのことでした。また、行政にも限界があることを日頃から素直に住民に伝え、自らの命は自らの判断で自らから守る覚悟を求めておくこと、被災した場合は住民の苦しみや悲しみを理解し、トップはよく理解していることを伝えること、危機管理の鉄則として「逃げるな、隠すな、嘘つくな」とのこと、判断の遅れは命取りになるからトップとして判断を早くすること等々、経験から得た教訓を詳細にご講演いただきました。








▽ 続いて、国土交通省 水管理・国土保全局 治水課長 小平卓氏が「治水事業に関する最近の話題」と題して講演をしていただきました。
 近年の雨の降り方が変化しており、平成29年の九州北部豪雨などの主な水害と被害状況、本格的な改良復旧工事の国による最初の権限代行が行われ、水防災意識社会の再構築に向けた取組みとして、緊急行動計画、子ども達によるタイムラインの取組などで防災意識の向上を図ったこと、平成30年度の予算は、ここ数年横ばいで、河川関係予算の推移では、治水対策は若干減っている状況であり、治水事業の効果としては、佐田川の寺内ダムにより雨水と流木を貯め込んで下流地域の被害を抑えたこと、引堤の効果やダムを活用した地域活性化(ダムツーリング)、水辺空間の活用・整備による観光促進などの講演をしていただきました。


▽ 朝の写真は生坂ダム湖の風景です。







 その他生坂村では、保育園で内科検診・園庭開放、小学校で運動会総練習、草尾・古坂の皆さんの元気塾、定例教育委員会、花苗の配布などが行われました。