信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

女性の会の講演会「地域で支えあう力を育てるには」

2016年02月27日 | 生坂村の催し

△ 講演会の前に、「ハーモニー生坂」の皆さんが、早春賦、信濃の国を演奏していただき、みんなで歌いました。

 27日(土)午後1時30分から村民会館で女性の会主催の講演会が開催されました。松本市社会福祉協議会 四賀地区センター センター長 山岸勝子さんが「地域で支えあう力を育てるには」と題して講演をされました。


△ 講演会に集まった村民の皆さんが、ハーモニカの演奏に合わせて歌っているところです。

 ささえあい事業のきっかけは、「お年寄りの困りごとを解消して、住み慣れた地域、そして自宅で暮らし続ける為にどうしたらいいのか・・・」ということから、社協が地域で開催する「いきいきサロン」や「一人暮らしの集い」等で常に住民の声・ニーズを把握することから始めたとのことでした。
 助け合いによる支援は、助け合える土壌作りと住民が住民を支える活動が必要であり、住民通しの「お互いさま」の気持ちを持って接することも大切だということでした。
 「かかわり隊」は、現在49名が活動中で、依頼相談がきて、社協のかかわり隊事務局が面接に伺い、どのように関わり支えることが良いのかを相談し、「何でも屋」ではなく、ご家族、お友達、ご近所、町会や行政の支援や協力等に対して、隙間を補うことだということでした。


△ センター長 山岸勝子さんが「地域で支えあう力を育てるには」と題して、パワーポイントで講演されるところです。

 「つながり隊」「こんにちはコール」は、身近な人たちと絆を大切につながり合って、安心・安全に暮らし続けられるよう、電話にて安否確認をしながら緊急時に地域で連携して助け合う事業として、利用者に二人のつながり人がいて、80代後半の方が電話を掛けるなどいつも同じ人が掛け、一回10円をいただいて、1週間一回で月40円を社協が集金に行きながら様子を伺うとのことでした。
 「お仕え隊」は、外出することが不安な方を対象に、食事会、落語会、芸術鑑賞などの催しへ一緒にお出掛けする事業であり、「お届け隊」は毎週水、金の2回で一食500円の栄養バランスを考慮したお弁当を届けている事業でした。
 ささえあいサロン「ぷくぷくの家」は1回800円で(月~金 午前9時~午後4時)、地域の居場所づくりの活動として参加者自身がお茶を入れたり、準備をしたりと役割を持ち、ボランティアと参加者の垣根を取って対等な立場でつながりを作っていました。

▽ パワーポイントを用いて、事業の写真などを見せていただき、取組内容等を分かりやすくお話しいただきました。




 「もしもの時の玉手箱」事業は、四賀地区の一人暮らし世帯や高齢者世帯等の方が何らかの理由で連絡が取れない場合や、健康状態が悪化し自分の状況を伝えられない場合などの「もしもの時」に備えて、家族や知人の連絡先を社協に登録しておくことで、27年3月から実施して、1月28日現在で301人が登録しているとのことでした。
 成果としては、お年寄りと隊員(住民)の信頼関係ができてきて、助け合いは、誰かのためだけでなく、自分のためでもあることから、助け上手、助けられ上手を増やす地域づくりが大切であり、住民主体による生活支援を目指すものと地域の支えあいで安心して暮せる地域づくりをしていかなければということでした。
 講師のセンター長 山岸勝子さんには、数々の事例と事業の取り組み等のお話を分かりやすくしていただき、今後の福祉行政、社協の取組、地域の支え合いの大切さなどの勉強になる講演をありがとうございました。
 女性の会の皆さんには、支えあうことの大切さを感じる良い講演を企画していただき御礼を申し上げます。

▽ 朝は東京町田市でしたので、二日前の白日集落からの風景です。




 その他生坂村では、女性のための人権相談所開設、ごみ減量に係る啓発活動、バレー・サッカー教室等が行われました。