信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

平成27年度 農村集落活性化支援事業 2月の視察研修の2日目

2016年02月05日 | 私の活動報告

△ 足助屋敷に行く途中の「待月橋」の上で記念撮影をしました。

 5日(金)午前8時20分に宿泊先を出発して、愛知県豊田市足助町の「百年草」と「足助屋敷」を視察しました。
 最初に、岡村事業部長さんから説明していただき、百年草はホテル、レストラン、パンの製造販売(バーバラはうす)、ハム・ソーセージの製造販売(Z i Z i工房)の4つの収益部門からなっており、これらの観光地施設と福祉センターを統合するものとして始まったとのことであり、今でも同一敷地内にある社会福祉協議会足助支所と協調してサービスを提供しているとのことでした。
 バーバラはうすのパン職人やZ i Z i工房の工房長は、正社員で非高齢者ですが、分担作業や補助的作業に突いているパート従業員の約40名の内、7割ほどが70歳代ということですが、仲良く仕事をしながら活気があり、生きがいづくりにつながっていると感じました。
 パンとウインナー等を買って来て家で食べましたが、とても美味しくて家族に好評でした。

▽ 百年草の外観、岡村事業部長さんから説明を聞いている所、パンの製造販売(バーバラはうす)、ハム・ソーセージの製造販売(Z i Z i工房)の模様です。


 次に、豊田市役所 足助支所 地域振興担当 松下担当長さんにご対応いただき、足助屋敷へ行き、わら細工、機織り、竹細工、炭焼き、鍛冶屋、かご屋、木地屋などの手仕事を拝見させていただきました。
 足助屋敷は、職人がたくさん居住する田舎の家を1979年に再現したもので、一ノ屋という茅葺きの家の保存をすることになったことを受けたものだということです。再現した当時、その家の職人たちが普段通りに生活をした風情がヒットして、立派な観光スポットとなって話題になり、子ども達も多く訪れるようになって、職人達が生き生きと仕事をされたとのことでした。
 その後は、職人達の高齢化による世代交代や子ども達のパソコンゲーム世代となって手作業が遠い存在になったことから、設立当初のコンセプトである「山里の暮らしを生身の人間が手作業を通じてみせる」をそのまま続けることが課題になっているとのことでした。しかし、これだけの規模で「自分の生活に必要なものは自分で作る」山里の生活が甦った施設は素晴らしいと感じました。

▽ 秋には観光客で大変賑わいます「もみじのトンネル」を歩いて、足助屋敷の母屋の前でで係の方から説明を聞いているところです。




▽ 足助屋敷の楓門、母屋、土蔵、水車、工人館、萬々館、井戸、牛の昼寝などの様子です。




▽ 足助屋敷のわら細工、機織り、鍛冶屋、木地屋などの手仕事の模様です。


▽ 母屋の中、楓門の全体、檜茶屋での昼食の様子です。


次に重点道の駅「どんぐりの里 いなぶ」に行き、道の駅駅長の中根社長さん、豊田市役所 稲武支所 久野副支所長さん、地域振興担当 杉山担当長さん達に説明をしていただき研修をしました。
 道の駅「どんぐりの里 いなぶ」は、稲武地域の中心を走る国道113号が都市部からの交通慮が多い割に素通りされてしまうのが悩みの種であり、人が立ち寄りたくなる魅力的な拠点を造る長年の夢から建設され、今では稲武地域の活性化の拠点になっています。
 道の駅の開発コンセプトは、地域農家の9割以上を占める小規模経営農家の所得の維持向上を図るため、良質の米にこだわり、山村の持つ技術を活用し、加工による付加価値を高め、米の販売力の向上を図るとともに、農家が持つ技術をもとに米に代わる農作物の生産と安定販売を進めているとのことでした。

▽ どんぐり工房で道の駅駅長の中根社長さん、豊田市役所 稲武支所 久野副支所長さん、地域振興担当 杉山担当長さん達に説明をしていただき、私が謝辞を述べている様子です。


 道の駅内の「農林水産物直売施設 どんぐり横丁」は、稲武の新鮮野菜や加工品等を販売する物販部門、直営飲食部門の食堂や各テナントによる飲食部門等を総称した屋台の3部門に分けられ、特に稲武産米のミネアサヒの米粉を使った米粉入りパンは大人気であり、栗どらや炭焼きフランク、ソフトクリーム、五平餅、米粉うどんも人気とのことでした。
 その他、平成17年度の合併時の人口3,153人が、平成27年度(平成28年1月1日現在)に2,496人になってしまい、その過疎化対策等の課題としての「稲武まちづくり構想」の「雇用と定住」、どんぐり工房の山里体験等についても説明していただき、当村と同様な課題に対しての施策等についても研修することが出来、色々な観点から大変勉強になりました。

▽ 重点道の駅「どんぐりの里 いなぶ」の外観と中の模様です。


 今回の視察研修にご対応していただきました多くの皆さんには、分かりやすく親切丁寧に説明をしていただき御礼を申し上げます。
 今回の視察研修では、多くの皆さんにご利用いただく施設にするために、生坂村産に拘った新鮮な農産物の販売、その農作物を使った加工品や伝統ある文化、郷土料理の提供等の直売所や体験できる取組、安らげる空間等の生坂村の良さを引き出す施設、村民の皆さんがその施設を盛り上げていただく気概、リーダーや働く方の人材など、多くのことを進めていかなければと感じました。
 今回も視察研修にご参加いただいた方のレポートを反映し、今後の農村集落活性化支援事業の将来ビジョンの作成や生坂村の活性化、直売施設「道の駅」の建設や運営等々の検討協議を進めてまいりたいと考える次第です。
 視察研修に参加された皆さん、ありがとうございました。そして、お疲れ様でした。