信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

平成27年度 全国治水砂防促進大会

2015年11月27日 | 私の活動報告

△ 平成27年度 全国治水砂防促進大会の模様です。

 26日(木)午前10時30分から「土砂災害から県民の命を守る高知県」と題して尾崎正直高知県知事の特別講演で始まりました。高知県の美しく豊かな自然は、南海トラフ地震が造り上げてきたもので、85.5%が山地は全国一とのことであり、人口減少問題と南海トラフ地震対策の二つの大きな課題に立ち向かっている現状をお聞きしました。
 中山間地域の活性化への取り組みは、特性を生かした産業づくりの支援や地域の実情に合った1.5車線的道路整備等の取り組みを説明され、南海トラフ地震に立ち向かう様々な取り組みは、総合防災拠点の整備や県独自の制度で高台移転を支援するなど、全力を挙げて取り組まれているとのことでした。
 繰り返される土砂災害については、平成23年の安芸郡奈半利川流域における深層崩壊、平成26年8月豪雨の被害状況についてお聞きし、最大日雨量が851.5mmは、国内観測史上1位であり、総雨量が2,000mmを超える雨が降るなど、想像を絶する雨量では、土砂災害は発生してしまうと感じました。
 砂防事業の取り組みとしては、土砂災害警戒区域の指定の加速化や、県民が66%ほど知っているという「土砂災害危険個所」の更なる周知をされていくなどのソフト面と、要配慮者利用施設や避難所等を優先的な保全や小規模な住家のがけ地対策を強化するなどのハード面が一体となった取り組みを積極的に推進して、県民の暮らしを守り、災害から命を守る高知県を目指しますなどと講演をされました。


△ 尾崎正直高知県知事の特別講演


△ 幾多の災害を克服してきた我々は、地域の治水砂防事業を推進することによる防災・減災対策を加速させ、安全・安心な生活の確保と地域の活性化に向けて、関係各位のご活躍をお願いしますなどと、綿貫民輔会長が挨拶されました。


△ 石井啓一国土交通大臣から、人命を守る砂防えん堤の整備を進めるなどのハード面とハザードマップの作成などのソフト面の両面から砂防事業を推進していき、地域の活性化に向けて国交省が総力を挙げてまいりますなどと力強いご挨拶をいただきました。


△ 長野県選出の国会議員は、吉田博美参議院議員さん、小松裕衆議院議員さん、木内均衆議院議員さんがご臨席いただきました。吉田博美参議院議員さん、小松裕衆議院議員さんは、意見発表も聞かれて行かれました。


△ 西山幸治国土交通省砂防部長には、「これからの砂防行政」と題して、今年の全国各地で発生した土砂災害の状況とその災害時の砂防堰堤の効果について説明をしていただきました。また、昭和10年以降に発生した神戸市や湯沢町の大災害に対しては、砂防事業のストック効果によって、現在その地域の人口、観光客の増加等により、活性化につながっていることも教えていただきました。
 長野県白馬村にあります「はじめに砂防ありき」の碑は、「白馬村の歴史をみたとき、絶えず発展の前に砂防事業が行われてきたことを忘れてはいけない」という思いが記されているなど、全国各地の砂防事業に対する感謝の思いが刻まれている「砂防の碑」があることなどを講演されました。


△ 意見発表では、「強くてやさしい安心社会をめざして」と題して、兵庫県丹波市長 辻重五郎氏が、平成26年8月16日の丹波市豪雨災害について、最大時間雨量91mmの豪雨の前に、夜中であったため垂直避難を主にした避難勧告を発令したことなどの災害対応状況を説明していただきました。また、この災害時に自助・共助・公助が上手にコラボレーションして、近所付き合いが減災につながったことや、砂防堰堤と治山ダムが最大の減災効果があったことなどを発表されました。


△ 我が長野県治水砂防協会長 南木曽町長 宮川正光氏からは、「南木曽町豪雨災害について」と題して、平成26年7月9日に発生した豪雨災害により、国道19号の3日間通行止めや中央西線が1ヶ月不通であったこと、上下水道施設、河川、家屋などの被害状況等について説明していただきました。災害時の対応では、ロールプレイング方式の防災訓練が役立ったことや、TEC-FORCEの皆さんの活動により、国・県・町・建設業者が連携し、災害応急対策が迅速的確に実施できたことなどを発表していただきました。


△ 村上英人副会長が「提言(案)」を朗読され、「土砂災害防止施設の強力な整備促進」「大規模土砂災害対策の推進」「火山噴火緊急減災対策の推進」「砂防施設長寿命化計画等に基づく維持管理の推進」など8項目の「提言」を大会決議とし、全国治水砂防促進大会は終了しました。


△ 長野県治水砂防協会は、国交省砂防部の砂防計画調整官 三上幸三氏と保全調整官 伊藤仁志氏から、「地域の自発的な防災活動を支える土砂災害対策」の拡充などの平成28年度の砂防関係予算の概算要求の概要や、今年9月に会計検査院から、土砂災害対策の効率的な実施を求める旨の国会報告の内容などを説明していただきました。


△ 長野県治水砂防協会は、3班に分かれて要望活動をし、私はキャップとして、8名の参議院議員に要望活動をし、北澤俊美参議院議員さんにはお会いでき、要望書をお渡し、長野県治水砂防協会の予算確保等の要望と、犀川・姫川・土尻川の3砂防事務所の要望もさせていただきました。皆さん、お疲れ様でした。