原野の言霊

風が流れて木の葉が囁く。鳥たちが囀り虫が羽音を揺らす。そのすべてが言葉となって届く。本当の原野はそんなところだ。

一気呵成に花盛り、北国の初夏

2012年06月08日 07時43分45秒 | 自然/動植物

 

やはり野に置け蓮華草、という言葉がある。野花はやはり自然の中で見るのが一番いい。北国の春は遅いが、ひとたび春となると一気にテンポがあがり、初夏へと突き進む。いろいろなの花が一斉に咲き始まる。6月は一番華やかな季節でもある。エゾヤマザクラが終わると、次に山で目立つのがエゾノコリンゴ(サンナシ)やコリンゴ(ズミ)の白い花。そしてエンレイソウやエゾカンゾウが次々に花を開く。小さなニリンソウやエゾノエンゴサクなどはフキなどの大きな葉の影で密かにはを咲かせる。今年もまたわが山の自然は新たな花化粧で迎えてくれた。

 

(左・エンレイソウ、中・クサノオウ、右・エゾノタチツボスミレ)

(左・エゾムラサキツツジ、中・ハルザキヤマガラシ、右・カラマツソウ)

これから咲く花の時期の、タイミング目安となるのがコリンゴの開花。ヤマザクラが散った後に花を開く。コリンゴの花が咲く頃が野花が次々に花開く時期ともなる。シロザクラが可憐な花を咲かせるのもこの頃。希少価値のあるベニバナヤマシャクヤクはこれから二週間後に観賞できる。お楽しみはこれからなのである。

そこで、コリンゴの様子を見るために三日通った。少しずつ花を開く様子を楽しみながら観察。天気の都合で同じように写せなかったのが残念。スマホのカメラではこれが限界か。入院中のカメラが戻るのは来週。それまでは我慢と思い、スマホで撮り続けたが、それなりに楽しみはあるものだ。おかげでエゾノコリンゴとコリンゴの見分けが4年目でようやく出来るようになった。来年はもう少し詳細に撮影できる。

 

(左・6月5日、右・6月6日の撮影)

巻頭の写真は6月7日午後1時現在のコリンゴの花。6分咲きの状況。8日ごろに満開となるにちがいない。

 写真はすべてスマホの内蔵カメラで撮影。

 

民主党という政党は与党になって時を経るほど自民党化しているようだ。野党時代の輝きがどんどん消滅して、官僚の言いなり。古い自民党体質を打破するために国民が一票を投じた意味をまったく忘れているかのようだ。「やはり野におけ民主党」だった。野花たちには失礼な話だが。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
これで、スマホですかぁ・・ (numapy)
2012-06-08 13:42:56
きれいですねぇ。それにしても一気の初夏ですね。
この季節に至って、何を思い悩むことがあるだろう、せいぜい楽しむことだ!植物たちにそう叱咤されてる感じがします。
余談ですが、「やはり野に置け新次郎」という奴がいました。親友でした。文章力、文才は突出してましたが、経営能力はまるでなかったなぁ…。永眠して15年になりますが、今頃どうしてるんだろう…。
スマホなりに (genyajin)
2012-06-08 16:11:42
スマホのカメラはそれなりに写りますが、ディティールがだめです。アップも効きません。ボケます。こういう撮影には全く不向きです。遠くから全体を写すなら何とか使える程度です。来週にはカメラが戻ってきます。
新次郎さんと言う方はずいぶん若くして亡くなられたのですね。惰眠をむさぼって人生を永らえている私ですが、ただ生きているよりほかのない身であることに、いささかの憂いを感じるこの頃です。そろそろ何かをしなければいけないのかと思うのですが、何をしていいのか分からず、またうろうろ彷徨いの人生。相変わらず無駄に生きていることを反省する日々です。

コメントを投稿