原野の言霊

風が流れて木の葉が囁く。鳥たちが囀り虫が羽音を揺らす。そのすべてが言葉となって届く。本当の原野はそんなところだ。

実りの秋、一歩手前

2010年08月31日 09時32分36秒 | 自然/動植物
8月の最終日を迎えたというのに、道東の夏はまだ終わろうとしていない。日中はまだ30度近くまで温度が上昇する。戦後初めての出来事らしい。暑さを振り払いながら久しぶりに山に入った。まだ緑が濃く、秋の気配には少し遠い。実りの秋の一歩手前というところだ。しかし暑さのせいなのだろうか、実とならないうちに腐り、紅葉前に枯葉となったものもあった。道東の暑すぎる夏は、終わろうとして、もがいているかのように見える。

(膨らみだしたコリンゴの実)

今年は日本全国が何かの異常に襲われたようだ。噛みつき猿が町の中を走り、人家近くを徘徊する野生の熊。車に飛び込むように密集して飛び交うトンボ。自然が作り上げた暗黙のルールが少しずつ破壊されているというのか。インドネシアでは400年ぶりに火山活動を開始した山もあった。地球はどこかに動き出しているのかもしれない。

(ナナカマドの実)

そんな不安は山に入って少し和らいだ。久しぶりの山であったが、いつも通りの風景を見せてくれた。コリンゴもナナカマドもまだ赤く熟してはいないが、順調に成長している。緑の葉もところどころ暑さに負けてはいたが、健康に見える。暑さに疲弊してはいるがまだ大丈夫。もうすぐ、山は実りで溢れる。これをめざしてリスや鳥がやってくる。山親父も来るかもしれないが、これもやむを得ない。お互いさまでやり過ごしたいものだ。地球の同居人として仲良く暮らせればいいのだが。北国の暑さもたぶんこれが最後、と願う。

(この赤い実はイイギリかな?)

しかしながら、日本の政治はどうしたというのだろう。実りの秋どころか、不毛地帯にまっしぐら。草木も生えぬ荒涼砂漠目前。天変地異が政界にやってきたようだ。前総理の頭の中はルーピーどころではなく、異常気象そのもの。これもたしかに日本国民の責任ではあるが、ザンネンとか、言っている場合ではないな。何とかできないものか。できればやり直し選挙、世直し選挙をしてもらいたい。

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3 コメント

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残暑お見舞い申し上げます (BEM)
2010-08-31 23:32:10
原野人さんのところも今年は暑かったのでしょうか。
しかしまあ時々は暑い年もありますから、なんだかマスコミも大げさすぎないか? と思えなくもありません。
特に都市部は必要以上に冷房をつけて、室外機からは温風を吹き出しているのですから外が暑くなっても当然では? と感じてしまいます。

日本の政治も50年を超える氷河期から一気に砂漠化になってしまったのでしょうか。
国民の声も全部しみ込んでしまい草木も生えぬ状況ということですかね。
桜が咲かなくても雑草くらい生えて欲しいですね(^^
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危なかった! (numapy)
2010-09-01 09:13:44
昨日は8:25から今年4回目の草刈、14:30頃になって、吐き気と胃痛、それに腰痛が。熱中症が浮かんだのですぐに家の中に避難、身体を冷やして安静に。
幸い一時間ほどで胃痛と吐き気は回復、腰痛も2時間ほどで回復しました。
水分は充分取ってたのですが、ナメチャいけない。痛い体験をしました。
ここのところ葬儀が重なってます。昨日も通夜。
何だか他人ごととは思えない一日でした。
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残暑お見舞い申し上げます (原野人)
2010-09-01 09:36:09
やはり、暑すぎる夏の終わりですね。

夏バテ、熱中症には十分注意しましょう。
当方は結構元気です。山を歩けるくらい元気です。が、あまりの暑さに少し自重気味。昔のような勇気は当然ありません。慎重に毎日を過ごしています。
それにしても、暑い!誰かに文句を言いたくなるほど暑いです。

皆さんも暑さに負けずに!元気があれば日本も変わります。
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