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三毛
閉づるとも開くともなく雛の目
三月三日桃の節句。雛人形を飾る。仏間か居間かが雛の間となる。そう広くはない空間ではあるが雛人形の眼差しは心なしか遠くを見つめている。人形は人形作者の愛すべき娘の理想像に重なる。七難を避ける色白で純を宿す切れ長な眼である。作者の愛すべきこの娘の未来や如何。閉づるとも開くともない雛の目の先には、見えること無き茫漠たる未来が広がっている。:つぶやく堂「俳句喫茶店」(2017年2月17日)所載
三毛
閉づるとも開くともなく雛の目
三月三日桃の節句。雛人形を飾る。仏間か居間かが雛の間となる。そう広くはない空間ではあるが雛人形の眼差しは心なしか遠くを見つめている。人形は人形作者の愛すべき娘の理想像に重なる。七難を避ける色白で純を宿す切れ長な眼である。作者の愛すべきこの娘の未来や如何。閉づるとも開くともない雛の目の先には、見えること無き茫漠たる未来が広がっている。:つぶやく堂「俳句喫茶店」(2017年2月17日)所載