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諸々の命眠りし冬田かな 三上繁夫

2019年01月11日 | 俳句
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三上繁夫
諸々の命眠りし冬田かな
お餅の鏡も割れて人間達が始動した。さはさりながら冬田はまだ眠っている。その土壌の中に諸々の命が眠っている。子供が遊びに泥鰌救いならぬ泥鰌堀りをしている。上手く当たれば泥鰌が束ねるほど掘り出せる。野鳥が眠っている昆虫を啄む風景も見られる。少々水があれば蛍の幼虫も息づいている。空には陽が燦燦と輝き大地の様々な命を育んでいる。:俳誌『百鳥』(2018年4月号)所載。
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