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灯を消して湯浴みの母や土用東風 春田のりこ

2018年07月18日 | 俳句
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春田のりこ
灯を消して湯浴みの母や土用東風
土用の荒らしい風が吹きまくっている。湯殿には灯を消した暗い中で母が湯浴みをしている。昼間の強烈な太陽光線を浴びて心休めるには暗闇が良い。刺激を極力無くして心休める湯舟の中に目をつむる。風の音が子守歌ほどに心に収まって今日の疲れが癒されてゆく。今夜の寝付きが良い事をいのる。:俳誌「はるもにあ」(2017年9号)所載。
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