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温め酒いつしか心通ひ合ふ 石倉政苑

2017年12月07日 | 俳句
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石倉政苑
温め酒いつしか心通ひ合ふ

熱燗は熱々を好んだ時代があったが今は人肌の温め酒を好んでいる。初対面とか初めての酒席となった人とかと話が弾んで第一印象ががらりと変わる事がまま有る。いくつかの共通項を発見し急速に親しくなったりする。回りの呑み助をみわたすと、てんでに勝手な事を言い合っているが昔の様に喧嘩ごしになったりはしていない。翌日謝りにゆく事はもうなさそうだ。熱燗や性相反し相許す:影山筍吉。:俳誌『角川・俳句』(2017年12月月号)所載。