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白ぶだうひとり時間のしたたれり 成田一子

2017年09月27日 | 俳句
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成田一子
白ぶだうひとり時間のしたたれり
今旬の葡萄を楽しんでいる。季節は正に味覚の秋を迎え何を食べても美味である。葡萄も何時もと違う白い粒。ちょっとした贅沢気分になってくる。五感の喜びにひとり恍惚の時間をしたたらせている。四季のある日本に生まれた幸せである。余談ですが私は父が秋田で母が東京なのでひとしの区別がつきません。「し」とり「ひ」たたる事になりそうです。:俳誌『角川・俳句』(2017年9月号)所載。