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いちにちを無駄にせぬため新茶汲む 大牧広

2017年06月22日 | 俳句
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大牧 広
いちにちを無駄にせぬため新茶汲む
最近親しい方から新茶をお届けいただいた。私の一日はこの朝の一杯により始まる。今日一日の命を賜った五臓六腑がこの一杯を喜び味わう。そしてテレビを横目に新聞の活字を追う。何も頭に入る訳では無いが習慣でそうしている。こうしたルーテインを終え鉢物へ散水しグランドゴルフに勤しみ妻のメモを頼りに買い物へ出かける。どの一刻も無駄な時間は無い。今日も命の出し惜しみはしないぞ。命愛しや。:角川「俳句」2017年6月号・所載。