パーソナルスペースというものがある。対人距離でそれ以上侵入されると不快に感じるという距離だ。個人差や男女差はあるが、大雑把に平均
すると約1.5m程度とも言われている。
鳥から見た場合、それ以上人間に近寄られると不快(危険を感じる)な距離というのも多分存在するだろう。仮にバードスペースとでも呼んでおこう。
トンビも河口の流木等でよく見かけるが、近づけばフワッと飛び立ってしまう場合が多い。通常10mまで近づくのは難しいだろう。
だがこの日出会ったトンビは明らかにバードスパース以内の距離で平然としている。
勿論すぐ傍に人間が居ることは承知しているが、シカトして干からびた小魚なんぞを食っている。
こっちも近くの流木に腰掛けて、握り飯とお茶を取り出した。近距離で仲良く昼食となった。
こちらを睨んでいるのは握り飯が欲しくなったのか? ふん、お前にゃやらないよ。
だが横浜のトンビは人の手から食い物を奪うヤツも居る。今の会社にも実際に被害に会った人がいるのだ。なめてると酷い目に遭いかねない。
アップで見ると精悍でいい顔つきをしている。
傍をうろついていたカラスだが、おこぼれにはありつけなかったようだ。
結局このトンビ全く飛ぶ気配も無く、根負けしてその場を立ち去ったのはヤマセミ親爺の方だった。
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