ヤマセミ親爺の気まぐれ自然ウォッチング

山野草、昆虫、フライフィッシング、鳥見などが主体のアウトドアフリーク「ヤマセミ親爺」が綴るテキトーな自然観察記録。

コブ飼育の勧め

2017-11-26 | 自然観察

コブの仲間は秋口に生まれ、成虫越冬する。上手く飼育すると来年の夏まで元気で生きているのだ。
カブトムシやクワガタと比較して、臭くなくて場所もとらない上、餌は枯葉があればいい。非常に省エネ飼育が可能なのだ。
今日はその飼育方法を紹介したいと思う。


飼育用ケースはこうした小型のケースで十分。真ん中に仕切りがあるのでこれで2頭飼える。


ケースが無い場合はこうしたマヨネーズ瓶等でも十分可能だが、手入れのし易さから考えるとケースがあればよりベターだ。


ケースには餌となる枯葉を入れる。こいつは採集現場で拾ってきたハリギリの枯葉。


こいつは近くの街路樹のプラタナス。ブドウの枯葉等も好物だ。勿論栽培種で構わないが農薬が付いていない葉を使うようにする。


こんな針葉樹の葉を少し入れてやるとケース内に緑色が添えられて雰囲気が良くなる。
またほのかに針葉樹の香がするのも良い感じだ。


ケースにセットするとこんな感じになる。まだコブは入れない。


コブを入れる前に少量の水を全体的に振りかけてやる。コブ飼育は簡単で手間いらずだが、乾燥には弱いようだ。
ただケースの底に水が溜まるようではやり過ぎだ。カビが生えてしまうので加減が大事。
1週間に1~2回、霧吹きで1回かけるくらいでよい。


コブを入れてやる。大事なことはコブは1ケースに1頭だけ入れることだ。
雌雄を問わず2頭以上入れると喧嘩や追いかけっこを繰り返し、体力を消耗して早死にしてしまうのだ。


ケースに蓋をして完了だ。


置き場所は窓際等、家の中で温度の低い場所が良い。
温度の高い場所では動き回って体力の消耗が早まってしまう。


昆虫用のゼリーを入れてやる方法もある。
だが個体差があり、枯葉しか食べない個体があるかと思えば、一日中ゼリーにしがみついている個体もある。
ゼリーの方が栄養があるので個体によっては良い方法かもしれない。

最近は単身赴任先のマンションでも2~3頭飼育している。
おじさんの寂しい冬の夜。そっとケースを手にしてピンと触角を張ったコブの姿を見るのが何よりの癒しになるのだ。
春から夏にかけて再びオクシズの山を訪れる季節になったら、感謝を込めて採集した場所に逃がしてくるようにしている。
コブは飛べない昆虫であるため、その天然分布は微妙で繊細なのだ。自然の分布を乱すような行為だけは厳禁なのだ。
過去の経験からすると生存率は50%いけば上出来かな。
小さな虫といえども糞はするので、1週間に一度軽く掃除してやるのも大事です。
それではまた来週です。



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2年ぶりのコブ叩き

2017-11-25 | 自然観察

昨年は何故か行けなかったコブ叩き。やっぱり1年に1回は行っておきたいものだ。
とはいえ2回行く気もないけどね。
山の秋の花と言えばリンドウだが年々少なくなっている。


10月でも頑張っているヒゲナガカミキリ。


コブヤハズカミキリの仲間は通称コブ。彼らの食べ物は枯葉だ。特に柔らかで大き目の枯葉が良い。
このようなハリギリのショボい枯葉は最高の良物件なのだ。ルッキングもし易い。


意外にダメなのがこういうタイプ。
一応ビーティイングネット上でゆすってはみるが、いる確率は低い。


緑の葉の上に大き目の枯葉が幾つか乗っかっている。
これも良物件だ。


ハリギリの枯葉の中で触角を畳んでじっとしていたセダカコブヤハズカミキリ(以下セダカ)。


地上1m程の枯葉に居たセダカ。


黒っぽい枯葉に隠れているセダカ。体色もかなり黒い。


ハリギリの枯葉で見つけたタニグチコブヤハズカミキリ(以下タニグチ)。
黒い斑紋が魅力的な奴だ。


しばらくルッキングした後はビーティングネットを使ってのコブ叩き。
ルッキングもいいが、ネットにポタッと落ちたコブを見た瞬間が何とも嬉しいのだ。
タニグチの♀が落ちた。


コブ叩きではハサミムシやら毛虫やら様々なものが落ちてくるが、時にはこんな奴も。
地上に上がって間もないモリアオガエル。


いかにもセダカらしい形をした個体。

やはりコブ叩きは独特の楽しさがある。
ここ静岡はタニグチとセダカ(イワワキセダカ)の2種が生息している。
コブは成虫越冬する虫であり、上手くやれば来年の夏まで飼育することもできる。
この日はタニグチ2頭とセダカ4頭を持ち帰り、飼育してみることにした。
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オクシズ10月の虫

2017-11-24 | 自然観察

10月9日のオクシズ標高1500m地点。テンナンショウの実がまだ赤くなり切っていない。


葉の形が少し変わっているノギク。相変わらず種名は分からず。


赤花のゲンノショウコ。


まだ頑張っていたウラナミシジミ。


オオセンチコガネ。この季節はよく飛翔している個体を見かける。


伐採木の細枝で見つけた渋いカミキリムシ。


帰宅後図鑑で調べるとエゾトゲムネカミキリだと判明。やや赤色がかった体色のため現地ではそれとは分からなかったのだ。


初見参でした。


こちらはフタオビアラゲカミキリ。


普通種だが他の虫達が少ない10月では出会えると嬉しいものだ。


付近に多い実を付けたシラビソ。


美味そうに見えるキノコだがクワバラクワバラ。キノコには手を出さないのだ。

10月の山はもう寒い。陽だまりで懸命に生きている小さな虫達。応援したくなるね。
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続クロハラ飛び込む

2017-11-23 | 自然観察

まあ前回と同様な内容ですが・・・。


いっぱい連写しちゃったので連チャンでアップさせてください。


飛び込み直前の後ろ姿。










ポチャン。




獲物はあったようだね。




現在は既にアジサシ類は姿を消しているようだ。

さて明日は有休を取った。コウノトリにでも会いに行ってみようか。
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クロハラ飛び込む

2017-11-19 | 自然観察

10月10日の河口で。クロハラアジサシが数羽ダイビングを披露してくれた。


海側なので逆光は致し方ない。


ショット数20万回を超えてしまった我がカメラであるが、行けるところまで行こうということでこの日も連写。


波打ち際まで3メートル程の立ち位置での撮影だ。


気を付けないと偶に波に濡れそうになる。


水面への突っ込み方は激しくなく優雅な感じさえする。


何故か殆ど後ろ向きなのだ。


正直ずっとカメラを手持ちで狙い続けるのはかなり辛い。


微小な魚をゲットしたようだ。


肉眼では全く見えないが水面直下にこのサイズの小魚が群れているらしい。




なかなかに楽しいひと時である。

今日も午前中河口へ出かけてみたが、コウノトリの目撃情報を聞いた。今シーズンも会えるかもしれない。
そういえば明日は誕生日だ。何にせよ齢だけは毎年積み重なっていくのう。



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