和太鼓と相撲甚句が大好き!家族太鼓山本家(かぞくだいこやまもとや)です。楽しむ事が上手くなる初め~の第1歩♪

神戸で【元関取が作る本物の味】な、ちゃんこ鍋屋を営んでおりました。私はお関取じゃ有りませんよ(笑)“オカミサン”でした。

命よ助かって。

2007年03月26日 | 日々大切に生きたい。
私の夫くん、星君(仮名)は、救急救命士です。
不思議な事に、星君(仮名)と一緒に居ると、
事故や怪我などの場面によく遭遇します。
星君(仮名)は、人を助けるために、
そんな星の下に生まれたのかもしれません。

ウチからすぐ近所の、星君(仮名)実家に
2人で、おかずを持って行った時、
なぜか実家の前で頭から血を流した人が倒れていました。

お友達のお家からの帰り、
道端で倒れてる人。その横でお孫さんが、
「おばあちゃんが突然倒れた」・・・・。

昨年の大阪場所では、私達のすぐ後ろの、
升席の人が突然倒れて。

買い物の帰りには、自転車同士の衝突で、
ひとりは、うずくまって・・・・。

家族で過ごすプライベートな時間に、
そんな場面に遭遇した時、
星君(仮名)は、救急救命士として
消防署の仲間が来るまで、
救急車が到着するまで、
救命措置を行います。
何も出来ない私は、そばで祈るしか有りません。

娘は、ふだん家でのんびりしている星君(仮名)と、
現場で、救命士として動いている
星君(仮名)の違いを目の当たりにしています。

娘はそんな星君(仮名)を、
すごく尊敬してるようです。
もちろん私も。

今日は、私の大太鼓の稽古に、
近くのスタジオに行きました。
娘と私が、スタジオで、太鼓の稽古をしている間、
星君(仮名)は、散髪に行きました。

その帰り、3人で買い物に寄る途中、
「えらい混んでるなぁ」と思ったら事故でした。
自転車に乗った方が、車にはねられたのです。
星君(仮名)は、すぐに車から降りて現場に。
みんな遠巻きに見ているだけで、
誰も救命処置をしていなかったのです。

その緊張した空気は、今まで私が遭遇してきた物とは
違いました。心肺停止状態でした。

星君(仮名)が心臓マッサージをしていると、
「私がやります!看護師ですから!」と
通りがかりの女性。
星君(仮名)は、自分が救急救命士だと言うことを、
明かさずに、何も言わず交代し、
その看護師だという人に心臓マッサージは任せて、
自分は、はねられた人の、気道確保の体勢を作ってあげていました。
「自分は救命士です。」と言えば良いのに・・・・。
と、思ったのだけど、星君(仮名)は、
「誰がやってもかまへん。命さえ助かれば。」
といつも言うのです。

しかし・・・・
あまりの現場を見た私は、ショックで、
食欲も出ずに、考え込んでしまいました。

私は阪神淡路大震災で奇跡的にも命が助かった。
とてもありがたいと思ってる。
たくさんの人に助けてもらった。
私も誰かを助けたい。
恩返し・・・・。いつもそう考えるけど、
私は誰かの役に立っているのだろうか。

救命措置をしている星君(仮名)の前で、
娘と2人、ただ呆然としているだけだった。

あの人の命・・・・助かってほしい。


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