2週間ほど前の写真ですが・・・・。
実は、これ、雪をどけて横から救出してもらった跡です。
この冬の積雪は、観測史上最高の数値。
市街地でそれですから、私が居る山の上はもっと積もりました。
あっという間に、2メートル50センチ有る屋根まで達した積雪。
温室のガラスが破損しないように雪かきをしなければなりません。
決して簡単に考えていたわけでは有りませんが、
慣れが悪魔を連れてきました。
まさか自分が雪崩に巻き込まれるなんて
思ってもいませんでした。
長い屋根の上全部に、40センチ以上の雪が残っているのに、
寒いし大丈夫だよね。と雪かきを始めました。
昼前、突然のゴーという音と共に
屋根からの雪崩に巻き込まれました。
音が聞こえた瞬間、逃げようと走りましたが、
ズボッと右足がひざ下から雪の中に埋まってしまい、
身動きが取れなくなりました。
四つんばいに倒れた私の、
背中、肩、後頭部と順番に、
這うように、追いかけるように、
雪が覆いかぶさってきました。
わずか数秒だったのでしょうが、死の恐怖を感じました。
雪がこんなに重いものだとは・・・・。
あらためて認識しました。
四つん這いだったので、腕を踏ん張り、
顔の前には空間が出来ていまいした。
呼吸もできました。
これが仰向けに倒れていたら・・・・。
考えただけでも怖いです。
肩や腕は動かすことができ、
なんとか上半身を雪から出すことが出来ました。
頭上には屋根からの雪がひさしのように被さっていましたが、
隙間ができたので、『埋まったー!』と声をだし、
周りの人に自分の位置を知らせ、
携帯ですぐに事務所に救助を求めました。
他の人は自力で脱出できていて、
一緒にいた人、誰一人怪我なく無事で居れたことに感謝です。
昼食後、また雪かきを再開。
一緒に埋まっていた私のスコップが出てきました。
結構深い所から・・・・。
命があって良かった・・・・。
慣れているからといって、雪かきを侮ってはいけませんね。
反省です。