RAV4に標準で付くタイヤ、ダンロップPT30。俗に転がしと言われるタイヤだが、燃費を重視した性能のせいかRAV4との相性は今一つな印象が気になっていた。PT30の直進安定性は宜しくなく、ナビ等に気を取られていると路肩方向に寄ったりと気が抜けない面もある。これはタイヤの問題かなと目星を付け、良さ気なタイヤを探してみた。
候補としてはBSのアレンザが気になったが、ウェット性能評価がCクラスなのが気になるし、その割に価格は高めな設定で、これはブランド料が高いのだろう。トーヨータイヤはバランスの良いタイヤ作りで価格が安いのが魅力、で心引かれる存在。ミシュランのプライマシーSUV+が意外に評価が良く、深い縦溝にブロックパターンを配したデザインに直進性の良さと、オフロードでのソコソコの走破性も期待できそうな予感がチラリ。ミシュランは昔スタッドレスタイヤを購入してみて印象が悪かったので、今までは眼中には無かったが今回は期待を込めて発注してみた。
某フジコーポレーションにて発注を掛けて支払いと取付けは店舗でと、相成った。一本二万三千円台と価格的には余りお買い得感は無いし、スタッフの接客にも特別な期待感は無い。〆て十万とチョイの出費。タイ製の製造となり製造日は今年の21週目の刻印で、四本ともに同じ製造日だった。
取りあえず週末でやや混む高速に上がり、空いた辺りでフル加速で様子を見てみた。高速では微かな振動が発生するが気になる程でも無い。高めだったロードノイズも低くなり一般レベルか。直進性も悪くない、タイヤが減って来ればもう少し良くなると思われる。全体にしっとりとした乗り味でコーナリングも良い。各メーカーのプレミアムと呼ばれるタイヤはさすがに外れは無いようだが、各社独自の個性を主張していてユーザーの選択肢は多い。
225/60-18 100H ゴムの量を減らして軽量化に努めているとか、乗り味にもそのような効果がある、気もする。サイドのチョットしたバリとか見た目の仕上げは昔と変わらず、イマイチ。
前車のエクストレールDにも同じタイヤが付いていたが、ロードノイズが高めな点を除けば及第点で、転がしタイヤとしては悪くなかった。それでもタイヤが減って来るとコーナリングの限界低下ともに、直進性の悪化が顕著になる傾向だった。