遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

防災教室

2016-01-19 15:57:02 | 日記
平成28年1月19日(火)

防災、してますか

防災教室

1月17日(日)は、阪神淡路大震災から21年目の早朝
全国各地で黙祷されるニュースが流されました。
5年前に東北大震災が有り、阪神の方は少しずつ人々の
記憶から忘れられて行きそうな感が有ります、、。

マンションの倒壊


家屋の倒壊

私(ヤギ爺)の住む名古屋港の近隣学区では、3年程前から
防災教室(年数回)を開催し、防災街歩き(防災マップ)
防災キャンプ(手造りグッズ等)、防災必需品、避難、
建物耐震対策、家具転倒防止、、等など、様々なテーマで
勉強をして参りました。

今回はそのまとめとして、阪神淡路大震災からの教訓、
簡易ランタンの手造り、乾パンスープ試食等を教えて
頂きました。
開催に先立ち、参加者全員で黙とうを捧げました、、。

防災キャラクター「防災ナマズ」と記念撮影


4班に別れ作業を開始

阪神淡路大震災 1995年(平成7年1月17日5時46分52秒)

マグニチュード7,3  死者:6,434名、負傷者:43,792名
住居全壊:104,906棟、 半壊:144,274棟
住居火災 全焼:7,036棟、 焼損頭数:7,574棟
被害総額 : ≒ 10 兆円

冬季早朝の発生により就寝中の建物損壊による圧死が
6,000人超。この後建物の耐震性が問題となり、耐震基準
が大きく見直しされた。
亦、火災の発生の主なる原因は地震直後に各家庭の家電に
電気が流れ、いわゆる通電火災が問題視されました。
感電ブレーカー(地震の大きな揺れを感知し、電気を遮断
し、復帰には人的にブレーカーを入れる)の設置の必要性
を示しています。

地震のエネルギー(マグニチュード)について、

関東大震災(1923年、大正12年) M7,9
東南海地震(1944年、昭和19年) M7,9
濃尾地震 (1891年、明治24年) M8,4
宝永地震 (1707年、宝永4年)  M8,6

マグニチュード(M)と距離、揺れの時間

M7 : 0~50km、15秒 M8 : 80~100km、1分
M9 : 200~500km、3分


防災街歩き

名古屋港の津波到達時刻 ≒ 100 分
到達時刻の早い場所(順序)
 ①堀川、②中川運河、③名古屋港
自分の住む場所の海抜(高さ)を知って置く(電柱等に標示有り)

NP(名古屋港の干潮時からの高さ)、NP1,4は海抜0mである。


手造りランタン
材料:ペットボトル(500ml、高さ200mm)テープ
カッターナイフ(挟み可)で、ペットボトルの中ほどを50mm
位をカットし、切り口をビニールテープで貼る。
ペットボトルの頭の部分に豆電球(振ると点灯するもの)を取付
底部に頭の部分をかぶせて大きく振ると電球のソケット部分が
ペット部分に当り、ランプがつく。消すのも同様にする。
※この豆電球は、100円ショップ等で売って居ます。

ペットボトルとカッターナイフ


頭部分と底部分に分割する




頭部分には豆電球を付け、切り口にはテープを貼る

乾パンのスープ
カップに切干大根を入れ、乾パン2、3片を入れて
熱湯を加えて出来上がり。
※インスタントの味噌汁、スープ等に乾パンを入れれば
一層美味しく頂けます。

乾パンスープ

今日の1句

悴みて防災グッズ広げをり    ヤギ爺

着ぶくれて避難訓練儘ならぬ   ヤギ爺

寒波来る乾パンスープ有難や   ヤギ爺

左義長

2016-01-16 14:57:55 | 俳句
平成28年1月16日(土)

左義長(どんど焼

左義長祝詞羽子板(伝土佐光起「左義長羽子板」の図)
 滴翠美術館所蔵
左義長の祝詞にたたふ山河かな    大橋 敦子

小正月
正月14日から16日迄の称。元旦を大正月というのに対し
小正月と言い、今も全国的に様々な行事が行われて
居ます。(二番正月とも言う)

左義長は小正月を中心に行われる火祭りの行事。
1月14日の夜、または15日に行われ、各地の田の中、
川原、村外れの広場、神社の境内等がその場所で、
中心に据える栗や楢の木を山から切り出し、四方に
青竹を立て、幣(ぬさ)を付けた縄を張り、家々から
正月の飾り(門松、注連飾等)を持寄り火を付けて
出来るだけ炎の高さを上げるため、藁、枯れ草等を
加える。

熊本県玉名郡長洲町のどんど焼

亦、正月に帰って来た神様や祖霊が左義長の煙りに乗り
帰って行かれるとの言い伝えが在る。
餅や芋等をその火で焼いて食べると風邪を引かぬとも。
書初めを火にくべ紙が高く舞い上がると書道が上達する
と言われている様です


日本各地の有名な左義長(どんど焼)

1、島根県美保関町(毎年1月第2日曜日)

  墨付けどんどと呼ばれ、神輿を担ぎ練り歩いて海に
  入る。参加者(観覧する者にも)の顔に墨を塗る。

2、奈良県御所市 吉祥草寺(1月14日)

  茅原の大どんど、奈良県無形文化財に指定されている。

3、岐阜県海津市、秋葉神社(2月11日)

  どんど焼、高さ6m、周囲7m、青竹1000本で作った
  神輿で町内を練り歩き、秋葉神社で火を付け燃やす。

4、神奈川県大磯町(1月14日)

  朝方、海岸に正月飾りを集めて九つの塔を組上げ、
  日没とともに点火、褌一つの男たちが綱引きを行い
  海方が勝てば豊漁、岡方が勝てば豊作に、、何故か
  毎年岡方が勝ことになっている様です。

5、新潟県小千谷市(1月15日)

  御幣焼(おんべやき)、雪の壇を作り中心に柱を立て、
  書初めや、御守り等を柱に結びつけたり、藁等とともに
  積上げ、御幣と呼ばれる短冊を笹に付けて、立ち上る
  煙りの中にいれ、空に飛んだおんべを子等が追い、取れ
  ば将来金持ちになれるとの言われが、、、。

6、仙台市青葉区、大崎八幡宮(1月14日)

  どんと祭(松炊祭)、境内の一角に近郷より持ち込まれた
  正月飾り等を日没の頃、「忌火」により点火され炊き上げ
  この神火を目指し、裸参りの男達が五穀豊穣を願い集まる
  その昔、厳寒時に仕込に入る酒杜氏が吟醸祈願、安全祈願
  のために参拝、これが現在では数千の市民が参加する様に
  なったとの事。


今日の1句

左義長や神々も亦風に舞ふ    ヤギ爺

左義長の火の高鳴りて杜の精   ヤギ爺

新年初句会

2016-01-13 09:05:01 | 俳句
平成28年1月13日(水)

潮路句会、「新年初句会

新年初句会(大手コミュニテイセンター

1月9日(土)恒例の新年初句会が大手コミュイテイセンター
で、催されました。
初句会は、新年会を兼ね食事を伴に頂き歓談致します。

11時、会場準備のため出掛けると既に女性達は手際良く、
会場の設営とお茶の準備が出来て居りました。
句会に必要な清記用紙、選句用紙、投句用短冊等を配布、
そんな頃には殆どの参加者が集まりました。
初句会の出席者は12名です(1名の方は年末に怪我をされ欠席)

食事(仕出し)が到着するのを待つばかりです、、、。





11時30分、食事が配膳され新年会の開催です、、、。
潮路句会当初からの会員の松田先生持参(恒例)のワインで
乾杯(大半の方はジュース等)、食事会が始まりました。

参加者それぞれの今年の抱負を述べ、、、潮路句会主宰の
西川先生(女性)の挨拶が有り、「今年5月には潮路句会報が
500号になるのを記念とし、特別号を出版致します。皆さんの
代表作20句を記載する予定です。潮路句会が始まったのは昭和
27年頃とお聞きして居り、とても感慨深いものが有ります。
新しいメンバーの参加が増え、戸惑いの在る方も見えますが、
俳句の基本はやはり吟行に在ると思います。
今年は是非皆さん奮って吟行に参加ください、、、」

昼食会が終了し、、、引き続き句会が始まりました。

潮路句会「新年初句会」

雪吊のとぶさ身じろぎなかりけり     玲 子


古時計遅れて鳴りぬ年新た        志げお


山茶花の一花残りし神の家        静


冬の月身をさす様に耀きぬ        竜 山


神域を我が世とばかり寒鴉        魚 青


叔気満つ杜に高啼く神の鶏        勝


除夜の鐘独り湯浴みをしておれば     英 子


花かつを雑煮の湯気に踊りをる      美保子


えんぴつを削りし匂ひ初句会       和 子


読初の心癒さる旅の本          輝 子

 
羽根つきも今は昔の遊びかな       政 子


日溜まりに山茶花零す雀かな       ヤギ爺



今年も潮路句会は、下記日程で開催致します。
入会、見学自由です。奮ってご参加ください。

潮路句会
日時 : 毎月第2土曜日、午後1時 ~
場所 : 大手コミュニテイセンター
会費 : 500 円
※ 兼題を毎回、事前に2題(季語)、他は当季雑詠とし、
  毎回10句提出(当日持参の事)



出初式

2016-01-11 14:14:49 | 日記
平成28年1月11日(月)

名古屋市消防出初式

名古屋市消防出初式

出初式、式次第、会場周辺図など

昨日(1月10日)の日曜日、毎年恒例の名古屋市消防
出初式が、名古屋港ガーデン埠頭で開催されました。


ガーデン埠頭は何処も人が溢れて、、

上空からの会場全景(ポートビル展望台から)

朝9時30分、開式30分前には会場周辺一杯に大勢の
人々が集まり、観覧席から溢れて少しでも良い場所をと
ごった返しています、、、、、。
何とか観覧席の通路に入り込み、場所を見つけ待機です。


オープンカー依りの巡謁

10時丁度に開式、国旗掲揚の後、オープンカーに乗って
河村名古屋市長他の消防隊巡謁が、、、、。


訓示を聴く消防隊員

消防長訓示、市長告辞、来賓祝辞と続き、、、、、
万歳三唱が有り式辞は滞りなく進行し、、、。
毎年想うのですが、この式辞等の長さに会場に集まった
人達は少々待ち倦み、、、、小さなお子さんを連れた
お母さん等は宥めるのに必死の様です、、、。

やがて上空に消防のヘリコプターが飛来し旋回、レスキュー
隊員がロープから下がり、手を降ると歓声が上がります。

上空に消防のヘリが、、、

海上には消防艇が待機

この後会場に整列した、名古屋市消防局各区の隊員等が
分列更新をし、消防音楽隊「リリーエンジェルス」の
先導により、消防車両等のパレードが始まりました。
消防音楽隊の演奏が暫く続いて、、、
消防訓練が開始されました。

ヘリコプターから手を振る隊員

上空のヘリコプターと特殊消防車両等を使用した隊員の
訓練では、テントの設営、化学消防車での消防訓練、
ヘリと地上隊員との合同の人命救助訓練が手際良く進み
救急車、ヘリコプターでの搬送が無事終了すると、、
大きな歓声、拍手が湧きあがりました。

救急車で搬送、、、

消防艇からの放水

地上からの放水

後、上空のヘリコプター、海上の消防艇、地上からとの
合同での一斉放水が行われ、、、、、。
11時30分過ぎ、出初式は無事終了しました。

待機する特種消防車両

待機する消防車両群


手押し車式ポンプ
火災現場近くに行き放水するホース移動車


式辞の頃は、待ち倦んでいたのも何処へやら、、
終わって見ると、感謝と安心感を伝える声があちらこちら
から聞えて居りました。

今日の1句 ヤギ爺

夥し式辞に倦む出初かな

出初式放水の空眩しかり

レスキューに安堵の声の出初式

読 初

2016-01-09 09:17:14 | 日記
平成28年1月9日(土)

読初(よみぞめ)とは?font>


宮中の講書始(毎年1月10日前後)

読初 : 新年に初めて読書を行うこと。
貞観2年(860年)、大学家の博士(春日朝臣雄継)が清和天皇
に、孝径(孔子が門人に述べた語録)を講説したのが始まりで、
宮中での「講書始」として行われる様になった。
これが「読初」「読書始」の起源とされている。
「講書始」は現在も1月10日前後に皇居で催されています。

論語註疏(ろんごちゅうそ)

孝径は、孔子とその高弟達の間で交わされた言葉(問答等)を
門人達が書き付けていた物を、孔子の死後に取り纏め「論語」
としたと在る。

論語は512に上る短文を、全20編で構成されている。
第一編の学而(がくじ)の問答の最初に、
子曰く(しのたまわく)学びて時に之を学ぶ、亦説ばしからずや。
朋有り遠方より来る、亦楽しからずや。人知らずして慍らず、
亦君子ならずや、、

論語(岩波文庫)

これは中学生の頃国語の漢詩の授業で出て来る有名な言葉です。
映画やTVドラマの時代劇で、侍の子等が暗誦するシーンを
よく目にします、、、。

昔から正月の吉日に、宮中での講書始」の際、漢詩等の音読を
されていた様ですが、江戸時代にはこれが武家社会に広まり、
女性は「草子の読初」として「文正草子(庶民の立身出世の話)
を読んだ様です。

御伽草子 太宰治(新潮文庫)

現在では音読を止め、各自好きな書物を黙読する様になる。
今回、句会の1月の兼代に「読初」が出され、私(ヤギ爺)自身
この季語を全く知らず、、早速文献等で俄勉強です。

新日本歳時記(講談社)


新日本歳時記(新年)

俳人の名句

創世記花文字もつて読初む     有馬 朗人

読み初めに奥の細道自筆本     伊藤 敬子


ヤギ爺の拙句

読初に大歳時記を繙きし