遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

七草粥

2016-01-07 13:31:33 | 日記
平成28年1月7日(木)

人日の日(1月7日

七草粥

今日は、名古屋市内の幼稚園、小、中、高校の始業式
3学期の始まりです。
≒2週間の冬休みも終り、子供達は集団で登校しました。
一宮の孫達も始業式を済ませ、昼少し前に帰宅した様子です。

亦、1月7日は「松納め」、正月祭事の終りを告げ、門松や
締め飾りを取り払い、正月が終り平日に戻る日でも有ります。

この7日は、昔から「七草粥」を食べる風習が有ります。



七草粥

中国の「荊楚歳時記」(けいそさいじき)に、正月七日を
人日とし、七種の菜を以て羹(あつもの)をつくる。
と在り、これが日本の七草粥の起源とされて居ます。
※ 羹(あつもの)は、熱もの、吸い物とされる。

宮廷の貴族たちが正月七日に7種類の若菜を羹にして
食べ、邪気を除き、万病に掛らないと考えられていた。
1月7日の朝の粥に、七種を叩いて刻んだものを入れて
食べていた。

江戸時代にはこの風習が庶民の間にも広く普及した様です。
雪国等では七種が揃はず、芹にタラの芽等を入れ鏡モチを
加えて雑煮として食べたようです、、、。

俎板(まないた)で叩く時、「七草なずな、唐土の島と
日本の島と渡らぬ先に七草なずな、、」と囃しながら、
出来るだけ大きな音をたて俎板を叩き刻んでいきます。

鈴木春信「七草粥」(日本浮世絵博物館所蔵)

俳人の名句

俎板の染むまで薺打ちはやす      長谷川かな女

ななくさも昨日と過ぎし身のほとり   富安 風声



この七草を数え唄の様に、次の順序でリズム良く唄う様に
覚えなさいと、姉達から教えられました。

芹(せり)

薺(なずな)

御形(ごぎょう)

繁縷(はこべら)

仏の座(ほとけのざ)


菘(すずな)蕪のこと

蘿蔔(すずしろ)大根のこと


芹、薺(なずな)御形(ごぎょう)はこべら、仏の座、
菘(すずな)、蘿蔔(すずしろ)
※ 菘(すずな)は蕪のこと、蘿蔔(すずしろ)は大根のこと。

最近では七草を都心で見つける事は難しく、、、
スーパー等の店頭で、セットで販売している様です。

今日の1句

朝まだき七草粥の煮ゆる頃       ヤギ爺

お正月の風景

2016-01-04 15:34:14 | 日記
平成28年1月4日(月)

今は昔のお正月

名古屋城東門(1昨年正月)

穏やかに明けた正月三カ日もアッと言う間に過ぎて、
お父さん達は今日から仕事始めで、眠気覚め遣らぬ
儘、早々にお出かけです、、、。

我家では、2日目に、娘一家(夫婦、小6男児、小4
女児)、息子一家(夫婦、6歳男児、3歳女児)が襲来、
慌ただしく、賑々しく、、平穏無事な我家は大騒動です。
近隣(両隣、階下)に目をつぶって頂きこの日ばかりは
年に1,2度の賑やかな1日となりました。

子供達はお節には目も呉れず、海老や焼蟹に集中し、、
夕餉時、焼肉をすれば、野菜に目もくれずで、、、
カミサンの一声、、で、、「次は野菜だけデーース
食べなきゃ、肉は出しまセーーン」
カミサンそれでも、目は笑ってます。
とてもイキイキ、楽しそうです、、、、。

食後も暫くは、トランプをシテイマシタが、
直ぐにゲーム機で大騒ぎです、、、。
昔は、歌留多(百人一首含む)、福笑い、双六等、、
外では、独楽廻し、羽子つき、凧上げ等などでしたが、
今はここれ等の遊びは、、皆無ですネ、、、。

子等が帰り、、、カミサンと二人亦、元の静寂が戻り、、
3日目はゆっくり、、読初(よみぞめ)をと、、、
新日本大歳時記を開いて、、「正月の風景」を、、、。

俳人の詠む「新年の俳句」

門松、


幾霜に心ばせをの松かざり      松尾 芭蕉

屠蘇、

北斎「新年屠蘇図」(太田美術館所蔵)

屠蘇酌むや光琳の鶴啼かんとす    室生 賽星

鏡餅


鏡餅こころの海の光るなり      鍵和田柚子

獅子舞


舞ひ終へて金色さむし獅子頭     遠藤 保資

初神楽


しんしんと鈴を振り込む初神楽    山口 草堂

初詣、


年寄りに相応の風初詣         宇田喜代子

歌留多、

「浮世かるた遊び」(奈良県美術館所蔵)

歌留多読む恋はをみなのいのちにて  野見山朱鳥

独楽


たとふれば独楽のはぢける如くなり  高浜 虚子

羽子板、

春汀「美人十二カ月追羽子」

羽子日和続き続けり続けかし     松本たかし

双六、

「子供遊おもちゃ双六」

負け役の父呼びに来る絵双六     鷹羽 狩行

書初め、

豊国「風流てらこ吉書はじめけいこの図」

一といふ字三といふ字の筆始め    高野 素十

笑門来福

2016-01-01 19:28:59 | 日記
平成28年1月1日(金)


明けましておめでとう御座います
平成二十八年丙申(ひのえさる)の元旦の朝は、
快晴のとても暖かな、穏やかな幕開けです。





初日の出

漆黒の闇が仄かにうっすらと明かりが、、
やがて東の空が少し赤くなり、遥かな山並みの上に、、
ゆっくりと、日が昇って来ました、、、。
6時50分頃の日の出から、凡そ10分ほど、、
上空から黄金の光りが街全体に降り注いで
本当に美しい朝がやってきました、、、。


お雑煮を頂く

カミサンと二人だけ、 静かに雑煮とお節を頂きました。
我家の雑煮は、焼いた四角の餅にモチナと大根をいれた
だけの済まし汁仕立てのあっさり味です。
これに紅白の蒲鉾をのせて頂きます。







お取り寄せのお節を頂く、、

お節も最近では、京都からのお取り寄せにし、
家では、黒豆、田造り、煮しめくらいで、、、
それもご近所さんとあげたり、頂いたりと、、。


年々数が少なくなる年賀状、、


9時過ぎ、1階玄関ホールの郵便受けを覗くと、、
待望? 、、の年賀状が届いています、、、。
年々その数は減って行くばかりです。
今年も、「老齢(視力の問題か)につき、来季以降は
年賀状でのご挨拶は控えさせていただきます。」の
賀状が、2,3通有りました。
何かとても切なく遣る瀬無い気分です。
それでも、それぞれに一言ずつの添え書きにはとても
ホットし、癒されています、、、。

明日は、娘達夫婦が二人の孫を連れて一宮から、、
午後には、息子達夫婦も二人の孫を連れてやってきます。
亦、束の間の賑やかな1日が始まりそうです。

今日の1句

初見空暁闇やがて黄金色     ヤギ爺

初見空地球の丸さ広さかな    ヤギ爺

添え書きの一言嬉し年賀状    ヤギ爺