遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

読 初

2016-01-09 09:17:14 | 日記
平成28年1月9日(土)

読初(よみぞめ)とは?font>


宮中の講書始(毎年1月10日前後)

読初 : 新年に初めて読書を行うこと。
貞観2年(860年)、大学家の博士(春日朝臣雄継)が清和天皇
に、孝径(孔子が門人に述べた語録)を講説したのが始まりで、
宮中での「講書始」として行われる様になった。
これが「読初」「読書始」の起源とされている。
「講書始」は現在も1月10日前後に皇居で催されています。

論語註疏(ろんごちゅうそ)

孝径は、孔子とその高弟達の間で交わされた言葉(問答等)を
門人達が書き付けていた物を、孔子の死後に取り纏め「論語」
としたと在る。

論語は512に上る短文を、全20編で構成されている。
第一編の学而(がくじ)の問答の最初に、
子曰く(しのたまわく)学びて時に之を学ぶ、亦説ばしからずや。
朋有り遠方より来る、亦楽しからずや。人知らずして慍らず、
亦君子ならずや、、

論語(岩波文庫)

これは中学生の頃国語の漢詩の授業で出て来る有名な言葉です。
映画やTVドラマの時代劇で、侍の子等が暗誦するシーンを
よく目にします、、、。

昔から正月の吉日に、宮中での講書始」の際、漢詩等の音読を
されていた様ですが、江戸時代にはこれが武家社会に広まり、
女性は「草子の読初」として「文正草子(庶民の立身出世の話)
を読んだ様です。

御伽草子 太宰治(新潮文庫)

現在では音読を止め、各自好きな書物を黙読する様になる。
今回、句会の1月の兼代に「読初」が出され、私(ヤギ爺)自身
この季語を全く知らず、、早速文献等で俄勉強です。

新日本歳時記(講談社)


新日本歳時記(新年)

俳人の名句

創世記花文字もつて読初む     有馬 朗人

読み初めに奥の細道自筆本     伊藤 敬子


ヤギ爺の拙句

読初に大歳時記を繙きし
  


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