令和4年11月28日(月)
葛 湯 :くずゆ

葛粉に砂糖と少量の水を入れ、よくかき混ぜながら熱湯を
加えてだまが出来ないように攪拌し、糊上になったところ
を食べる。 ほんのりした甘さと葛の香りを楽しむ。
滋養が在り、身体を温め消化もよい飲物(食物)である。
寒い夜や風邪を引いたときなどによい冬のたべもの。
以前は、主として幼児や病人等に用いられたようである。


「葛」はマメ科の大型蔓性の多年草。秋の七草の一つ。
茎の長さは6~9mから、それ以上のものもある。
葉は大きく、裏面は白っぽい。
8月頃に葉腋に約17cmの穂を出し、総状花序に赤紫色
の蝶型の花をびっしり付け、花が終わり扁平な莢実が付く。
根は太く大きく澱粉を取り出し、薬用・食用となる。

根から葛粉を採り、葛湯、葛饅頭などの食用となる。


亦、生薬の葛根湯等の漢方薬として、解熱・発汗・鎮痛剤
等に利用される。

葛根湯(風邪薬)
蔓の繊維を取り、葛布を織ったり、葛蔓で行李(衣装等を
入れる物)を編んだりした。
以前、私の実家は茶商をしていた。
私は小さい頃身体が弱く小児喘息を患い、よく寝込んだ。
咳き込み、ゼイゼイと息をして食欲もなくなる、、、、。
そんな時、私の母は必ず「葛湯」を飲ませてくれた。

「身体にイイから、ゆっくりお食べ」と、少し冷ました
のを、スプーンで飲ませてくれた。
これを飲むと葛の香りと、ほんのりとした甘さが痛んだ
喉にとても心地佳かった、、、、、。

この季節になると、時折カミさんに「葛粉」を所望する。
今では様々な味の物があるが、私は中でも抹茶味が良い。
今日の1句
あはあはと一匙一匙葛湯なめ ヤギ爺