goo blog サービス終了のお知らせ 

遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

山眠る

2022-11-20 16:17:31 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年11月20日(日)

山眠る : 眠る山

落葉しつくした山が静かに眠るような姿を擬人化したもの。
風も雪もない穏やかな日和の冬の山をいう。
中国北宋の山水画大成者郭煕(かくき)の画論で、古典的
名著「林泉高至」の山水訓に書かれた言葉「冬山惨淡とし
て睡るが如し」が、出典の基とされる。
冬季の山が枯れていて全く精彩を失い、深い眠りに入る様
に見えるのをいう。

他の季語は、春は「山笑う」、夏は「山滴る」、秋は「山
装う」とそれぞれに形容する。

近鉄(近畿日本鉄道)の養老線は、三重県の桑名駅から
岐阜県揖斐川の揖斐駅迄を走る単線である。

以前、桑名の播磨に住んで居た頃に毎日利用していた。
休日に、養老へ出かけた事がある。
ローカル豊かな色単線で、途中電車がすれ違う事はなく、
その際は多度駅で停車し、行き交う電車を待っている。

養老線は田圃の中を縫うように、ゆっくりと進む。

車窓から山並みを眺めて居ると多度を出て間もなく、田
の畦道を少し背の曲がった老夫婦(のように見えた)が
ご婦人を従えるように、山の麓の集落の方へ歩いていた。
車窓から振り返りながら、、二人の跡を追う。
静かに眠るような山並みと、、何だかそれがとても似合う
(というのも変だが、、)とても仄々とした里山の景だ。
何時までも、心に残る原風景である、、、、。
養老山脈、




今日の1句

見晴るかすはや稜線の山眠る  ヤギ爺