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遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

吊し柿

2022-11-02 16:20:24 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年11月2日(水)

吊し柿 : 干し柿

柿はカキノキ科の落葉高木で果実は甘く、日本の秋を代表
する果実。
 
富有、次郎、愛宕、筆柿等、栽培の歴史は古く全国各地に
特有の種類が多く在る。

干し柿は、渋柿の皮を剝いて日に干したもの。 
竹や木の串で貫いて干し晒した串柿、縄に吊して干した吊
し柿など、柿の渋を抜く方法が施される。
弱火で燻したり日に乾かしたりする甘干しは、色が真っ黒
くなり「烏柿」とも云われる。
「醂木柿」(さわしがき)というのは、渋抜きのために樽
に入れ温湯に漬けたり、アルコールや炭酸ガスを用いて渋
抜きをすることをいう。
亦、一個ずつに製したものを「枯露柿」と言い、真っ白な
粉がふいている物が良品といわれる。
渋柿の食べ方は皮を剝いて干し、果肉がしまり表面に白い
粉がふいて甘くなるのをジッと待つ、、楽しみがよい。
数年前に山梨県へ旅した際に、農家の軒下に縄で吊るした
柿が簾のように連なっているのを目にした。

「柿すだれ」というそうだが、正に「すだれ」そのもの。
秋晴れの空が似合う日本の秋の風景が其処に在った。


カミさん等が、今年も「筆柿」を取寄せて、吊るし柿作り
が始まった。数年前から岐阜の農家から大きな筆柿を共同
で購入し、ご近所一緒に柿を吊るすようになった。
一個ずつ柿の蔕(へた)を残し、丁寧に剥いて紐で吊るす。



10日程すると柿が熟し、表面が赤黒く変色,飴色に輝くと
甘さが増してくる。今か今かと待っているのが佳い、、、
筆柿は柿の品種の一つで、形状が筆の穂先に似ているので
この名がある。早生の品種で、富有、次郎柿に比べ1ヵ月
程早く出回る。皮は薄くこのまま生食出来るが、より甘く
するために干し柿にする。
数年前、カミさんの仲間が農家さんから、吊し柿の方法を
教わり、仲間内に広まったようである。

今日の1句

吊し柿鳥うかがへる昼日中  ヤギ爺