令和4年11月1日(火)
小さな木の実

木の実は、大小の様々な秋に結実して落ちる木の実の総称。
その中でも団栗を代表とする比較的小さな木の実は、子供
達の恰好な遊び道具であった。

ポケットを一杯に膨らませ、集めた木の実を色や形に分け
見比べ、他の子の物と競い合う。

コナラ、

椎の実、

多羅葉の実、

楠の実、

菩提樹の実、

アカズミ、

アオハタ、
男の子は、その実に軸を通して木の実独楽を作り、大き目
の団栗を中心に小枝を通し、バランスよく弥次郎兵衛を作
る。団栗を飛ばし合い、回して競い合う。

木の実独楽

見栄えの佳いのは、宝物
女の子は、ままごと遊びの道具、木の実や落葉を、、、。
中でも色艶・形の佳い木の実を探し宝物として取って置く。
木の実の落ちる頃は、様々な思いでがよぎるが、、、、
近頃は偶に、園児等が木の実を探すのを見かけるが、児童
達は木の実にはあまり関心もなく、黙々とボールを蹴る他、
公園に来ても、ゲームに夢中の子が多い、、、、、。
晩秋を迎え木の実が落ちる頃に、必ず思い出す歌がある。
「小さな木の実」

この曲は、ジョルジュ・ビゼーの原曲「美しきバースの娘」
より、石川晧也が編曲し、海野洋司が詩を付けた日本の曲。
海野洋司が「草原の秋」として書き綴っていた詩をこの曲
に合せて書き直した。
1971年(昭和46年)10月、NHK「みんなのうた」
で発表され瞬く間に広がり、学校の唱歌としても歌われる
ようになった。
作詞家の海野洋司は、「草原の秋」を作った思いを述べる。
「人はいつかこの世から去る、、、、私も。それがいつに
なるかは天のみが知る事だが、私がいなくなっても、確り
と生きてくれるのだろうか。どうか、たとえひとりぼっち
になっても希望を持って、この素晴らしい世界を強く生き
て行って欲しい」と綴っている。
この曲を歌った歌手の大庭照子は、クラブ歌手等をして
いたがこの曲が世に認められていった。

大庭照子著、伝えたい童謡の心、
小さな木の実 : 原曲・ビゼー「美しきバースの娘」より
作詞:海野 洋司、 編曲:石川 晧也、 歌:大庭 輝子
1)小さな手のひらに ひとつ
古ぼけた木の実 にぎりしめ
小さなあしあとが ひとつ
草原の中を 駆けてゆく
パパとふたりで 拾った
大切な木の実 にぎりしめ
ことしまた 秋の丘を
少年はひとり 駆けてゆく
2)小さな心に いつでも
しあわせな秋は あふれてる
風と良く晴れた空と
あたたかいパパの思い出と
坊や強く生きるんだ
広いこの世界 お前のもの
ことしまた 秋がくると
木の実はささやくパパの言葉
4年程前まで、「歌声ひろば」という催しが毎月一度、
名古屋市内の区民文化小劇場を廻り、昔の歌声喫茶の
再現をし、様々な唄(流行歌、ポップス、ロシア民謡
等世界各国の歌)を歌っていました。
コロナの影響もあり、この催しは中止となった。
皆で大声を張り上げて歌う、、昭和の時代を懐かしん
で、あの頃に浸っていたものです、、、、。
この曲は、そんな思いでの1曲です。
今日の1句
老木の真っ赤な木の実今年亦 ヤギ爺