令和2年9月10日(木)
女郎花 : おみなえし、粟花
秋の七草の一つ、オミナエシ科の多年草
季節に先駆けて8月頃から咲く。
枝の先に小さな黄色い花を傘状につけ、粟飯に似ている
ことから「粟花」とも呼ばれるが、命名の面白さから
言うと「女郎花」に軍配を上げたい。
秋の七草としての知名度の割には、山野には余り見かけ
なくなった。それだけに名前から広がるイメージや語感
が大切にされている様だ。
花の割に草丈が高く、かすかな風にもさ揺らぐ風情は、
野趣に富んでいる。
漢字で書く「女郎花」、歴史的仮名遺いで「をみなへし」
と書くが、「をみな(女)は若く美しい女性をいい、楚々
とした美人のイメージである。
オミナエシは、細長く伸びた茎は華奢で、花は粒の様な
愛らしい花を咲かせ、その姿を優しい女性のイメージに
見立てた様である。
切花に用いられたり、絵に描かれたりと、名脇役として秋
を演出する。 花期は8月~10月頃。
10月頃になり、葉や茎を落とした根を掘り、天日乾燥を
させたものは「生薬」として「敗醤根」(はいしょうこん)
と呼ばれ、消炎、浄血作用が在ると言われる。
男郎花 : オトコエシ
オミナエシ科の多年草で、女郎花に姿がよく似ているが、
草丈はやや大きく、茎も女郎花より太い。
白い小さな花を傘状につける。 白い花は地味であるが、
葉や茎は大きく「オミナエシ」に対して男性的であること
から「オトコエシ」と名付けられた。
今年は殆ど吟行に出掛けることもなく、季節の花を愛でる
何て事も殆どない、、、、ご近所を散歩し、近くの公園や
お宅の庭に咲く花を目にする程度、、、、、
それでも季節は確実にやって来てをり、台風一過、朝晩は
めっきり涼しくなった。 今朝も涼しく、日中の最高気温
も27度と30度を下回る、、、、
そう言えば、今頃は「オミナエシ」も咲き、ぼちぼち「萩」
も咲きそうだ、、、
名古屋では、「東山植物園」「徳川園」「白鳥庭園」等が
オミナエシが見頃を迎えている様だが、、、、、、、、、
東山植物園
徳川園
白鳥庭園
今日の1句
入日来て黄の目映ゆかり女郎花 ヤギ爺