遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

竹の春

2020-09-29 16:19:28 | 日記

令和2年9月29日(火)

竹の春

竹はイネ科タケ亜科の多年生常緑木本の総称で、

タケ群とササ群に大別される。

茎は木質化、隆起した節があり地上茎、地下茎に

分かれる。地上茎は直立し多くは中空で、地下茎は

節部から根及び地上茎を生じる。これが筍である。

葉は狭長扁平で先端が尖り短柄。

真竹は、約120年を周期とし、稲穂状の花を付け

後、多くは枯死すると言われる。

竹は春から夏にかけてが繫殖の季節で、地下の根茎

から若芽がでる。

これが「筍」(たけのこ)である。

竹の子は地上に出て2,3カ月で一本の竹に急成長

する。

従って筍掘りは旬の内にどんどん掘り起こし、これ

を放置すれば、見る間に真竹として成長し、竹藪化

し、翌年に筍を掘り起こす事ができない。

シーズンの終わりになると、大きくなり過ぎた筍を

よく頂くのも判る様な気がする、、、、、

この頃になると、親竹は衰えて黄葉、落葉する。

秋になると若竹(竹の子の成長したもの)が成長して

親竹も青々と枝葉を茂らせる。

これを「竹の春」という。(俳句では秋の季語)

「俳諧歳時記栞草」(藍亭青藍)によると、

「竹は八月を以って春とす」と在る。

一宮市に住む娘の家の裏手に、小さな竹藪がある。

娘夫婦がこの地に家を建て移り住んだ頃、竹藪の

地主さんが、掘り立ての筍を持って見えた。

その後、このお方がなくなり、暫く竹藪は手付かず

荒れ放題であった、、、その後竹藪の手入れをされ

基の様に颯爽とした竹藪が広がる。

春先、小鳥たちが次々訪れ、囀り、、、夏から秋に

かけ、青々とした真竹となり成長していく、、

丁度今頃、娘の家の裏手の竹藪がザワザワと、、、、

 

今日の1句

裏山に一叢竹の春迎へ     ヤギ爺