Yahoo知恵袋などで「日本で一番上手いバンドはなんですか?」という質問を見かける。
何を基準に上手いか下手かにもよるし、数値で計測できるものではないので、そういう質問に答えなどない。
ただ、複数の人がラウドネスと答えているのみてちょっと気になった。
ラウドネスとは80年代に人気のあったヘビメタバンドで、たしかにテクニックは相当なものだったと思う。
ただ、テクニックの凄いバンドと上手いバンドはイコールではない気がする。
例えば70年代前半くらいまでのキング・クリムゾンはテクニシャンの集まりだったと言われるが、当時のライブ音源を聴くかぎりバンドとして上手いとは思えない。
個性がぶつかりすぎて、アンサンブルが壊れる一歩手前くらいまでいくときがあるのだ。
それが緊張感を生み、それこそがロックとしての魅力なのだが、世間的にいう上手い演奏ではないような気がする。
アメリカのプログレメタルバンド、ドリーム・シアターなんかは全員本物のテクニシャンで、完璧にアレンジされた超絶技巧曲を一糸乱れぬ演奏力でやってのける。
僕は一度彼らのライブを見に行ったことがあるが、まさにプロ中のプロで、呆れるほど見事な演奏だった。
ただ、彼らは「凄い演奏」、「曲芸のような演奏」であって、「上手い演奏」とはちょっとニュアンスが違うように思う。
なんとなくNHKのど自慢のバックバンドなんかは上手い演奏、上手いバンドという気がする。
毎週いろいろなジャンルの曲を演奏し、そのレベルは上手すぎて存在感がない。
この上手すぎて存在感がない、というのがポイントだ。
なんといっても主役はボーカル、バンドはカラオケのように完璧でなくてはならない。
噂によると、素人さんに合わせて瞬時にキーを変更したり、リズムを合わせたりすることが出来るらしい。
歌謡曲と違い、ロックは歌だけでなく演奏も聴くものだから「上手すぎて存在感がない」のでは困る。
キッスやストーンズがライブ・バンドとして人気が高いのは、演奏が微妙だからだ。
ピッタリジャストではない演奏に魅力があるといっていい。
70年代の名ライブ盤と言われるものは、どれも演奏が荒く、だからこそバンドの存在感があるのだ。
話を最初に戻そう。
「日本で一番上手いバンドはなんですか?」という質問に、僕ならNHKのど自慢バンドと答えよう。
彼らが「デトロイト・ロック・シティ」を演奏してもつまらないだろうな、上手すぎてカラオケと一緒になっちゃうだろうから。
(おまけ)
先週のフォリナー・セッションより「Too late」。
自分としては上手く出来てると思う…(汗)
もちろん「上手い演奏」と「勝手に上手く出来たと思ってる演奏」は別物です(笑)
(撮影Kameさん、素晴らしいボーカルはまあさんとバレーさん)
何を基準に上手いか下手かにもよるし、数値で計測できるものではないので、そういう質問に答えなどない。
ただ、複数の人がラウドネスと答えているのみてちょっと気になった。
ラウドネスとは80年代に人気のあったヘビメタバンドで、たしかにテクニックは相当なものだったと思う。
ただ、テクニックの凄いバンドと上手いバンドはイコールではない気がする。
例えば70年代前半くらいまでのキング・クリムゾンはテクニシャンの集まりだったと言われるが、当時のライブ音源を聴くかぎりバンドとして上手いとは思えない。
個性がぶつかりすぎて、アンサンブルが壊れる一歩手前くらいまでいくときがあるのだ。
それが緊張感を生み、それこそがロックとしての魅力なのだが、世間的にいう上手い演奏ではないような気がする。
アメリカのプログレメタルバンド、ドリーム・シアターなんかは全員本物のテクニシャンで、完璧にアレンジされた超絶技巧曲を一糸乱れぬ演奏力でやってのける。
僕は一度彼らのライブを見に行ったことがあるが、まさにプロ中のプロで、呆れるほど見事な演奏だった。
ただ、彼らは「凄い演奏」、「曲芸のような演奏」であって、「上手い演奏」とはちょっとニュアンスが違うように思う。
なんとなくNHKのど自慢のバックバンドなんかは上手い演奏、上手いバンドという気がする。
毎週いろいろなジャンルの曲を演奏し、そのレベルは上手すぎて存在感がない。
この上手すぎて存在感がない、というのがポイントだ。
なんといっても主役はボーカル、バンドはカラオケのように完璧でなくてはならない。
噂によると、素人さんに合わせて瞬時にキーを変更したり、リズムを合わせたりすることが出来るらしい。
歌謡曲と違い、ロックは歌だけでなく演奏も聴くものだから「上手すぎて存在感がない」のでは困る。
キッスやストーンズがライブ・バンドとして人気が高いのは、演奏が微妙だからだ。
ピッタリジャストではない演奏に魅力があるといっていい。
70年代の名ライブ盤と言われるものは、どれも演奏が荒く、だからこそバンドの存在感があるのだ。
話を最初に戻そう。
「日本で一番上手いバンドはなんですか?」という質問に、僕ならNHKのど自慢バンドと答えよう。
彼らが「デトロイト・ロック・シティ」を演奏してもつまらないだろうな、上手すぎてカラオケと一緒になっちゃうだろうから。
(おまけ)
先週のフォリナー・セッションより「Too late」。
自分としては上手く出来てると思う…(汗)
もちろん「上手い演奏」と「勝手に上手く出来たと思ってる演奏」は別物です(笑)
(撮影Kameさん、素晴らしいボーカルはまあさんとバレーさん)
ご意見には唸りました。
“眼からウロコ”の着眼点・発想だと思います。
さて、私が推する「上手いバンド」は、
『聖飢魔Ⅱ』であります。
私は、バンドの演奏については
全くわからんド素人ですが、
ドキドキ、ハラハラしないで安心して聴ける、
演奏の途中破綻を全く心配しなくていい、
という点では、聖飢魔Ⅱの持つ安定感は
出色だと思います。
「コミック・バンド」という枠で括られがちなのが
少し寂しいです。
残念ながら好きな曲は極めて少ないのですが(笑)。
おまけフォリナー、拝見しました。
ギターが上手いのは当然として、^^
ツイン・ヴォーカルが実に素晴らしいです。
並みのセッションじゃお目にかかれない高レベル。
恐れ入りました。
ベース弾いてる知り合いの人には姉ちゃん、あんたこんなん好きやなぁ。
と呆れられられてます(笑)その人も昔はツェッペリンやクリムゾンのコピーをしていた人なんですが、何故かロック否定のようです。
絵も誰もがが綺麗と言う正統派な描き方をしていいってのもあるし、味のある絵でいいと感じるのもあるからそれと同じですよね。
ロックに型に嵌まった完璧を求めるのは違うと感じます。
私のような無知な人間が言うのも変なんですが…
完璧な演奏が聴きたければ、凄い人達を集めたジャズやフュージョン、はたまた生演奏の演歌辺りがいいかも知れませんね。
僕が思い浮かべたバンドは、“なにわエキスプレス”ですかね。東のスクエアがCOOLに決めてるのに対し、熱い超絶な演奏が関西人としてはわすれられませんです。
のど自慢バンドは全員プロ中のプロで、どんなジャンルの曲でも完璧に演奏する実力がありますよね。
おそらくNHKの演歌番組なんかのバックミュージシャンもメチャクチャ上手いんでしょうね。
聖飢魔2は上手いと評判です。
僕も噂にはきいてますが、ライブ会場のスタッフなど、いろんなバンドを見る機会がある人も聖飢魔2の上手さを褒めてます。
フォリナーセッションの映像見ていただきありがとうございます。
この演奏は一発セッションにしてはよくまとまっていると思います。
ボーカルさん、女性の方は忍者さんたちとフォリナーのコピバンをやってる人でかなり上手いです。
男性の方も、別のフォリナーコピバンをやってるのですが、彼はベース担当です。
今回初めて歌を聴きましたが、あまりの上手さに驚きました。
ロックは自由な音楽です。
間違いないです。
たまにロックを形にはめようとする人、あんなのはロックじゃないとかいう人、そういう人の方がロックをわかってないです。
そしてヘタが許されるのがロックです。
歌がヘタなのが許される音楽はロックとアイドルですが、演奏までヘタが許されるのはロックくらいなものでしょう。
ジャズやフュージョンはテクニックも求められるし、聴く人も高度な演奏を求めるしで、ロックとは違いますよね。
演歌だと僕が思い浮かべるのは、内山田洋とクールファイブです。
コーラスグループのイメージがありますが、本当はバンドでして、かなり上手いらしいです。
その手のマニアによると「上手すぎて、もう上手いのかヘタなのかわからないくらい」だと言われてます。
技術力は高いほど表現の幅が広がるとはおもいますが、脇役として主役を立てるのもプロの仕事だと思います。
プログレバンドだと、エイドリアン・ブリュー加入後のキングクリムゾンはテクといい、アンサンブルといい、かなりレベルが高いと思います。
「コンストラクション・オブ・ライト」や「太陽と戦慄パート4」なんてすごいですよね。
なにわエキスプレスですか。
僕は聴いたことがありません。
ラウドネスですらほとんど知りませんが、カシオペアならよく聞きました。
あと高中正義とか。
雰囲気のある演奏だったり
人を楽しませる演奏と
自分たちが楽しむ演奏って
違うし難しいと思いますね。(^^)v
上手いって基準なかなか難しいかもね。
同じ曲を同じアレンジで演奏しても、全く同じにはなりませんよね。
セッションに参加すると、以前自分が演奏した曲を今年は違うメンバーで演奏してたりしますが、やはり全く別物になります。
あるいはギターは同じでもリズム隊が変わると違って聴こえますし。
聴いて楽しい曲と、演奏して楽しい曲は違います。
また楽しく演奏できる曲と、やりがいのある曲とか。
自分の実力が10とすれば、9や10のレベルを求められる曲は緊張感があります。
たぶん、プロって実力10に対して、どの曲も5か6くらいなんでしょうね。
キッスでいえば、エースは味のある演奏、それを完コピするトミーは実力ある演奏でしょうね。
内山田洋とクールファイブの「イエスタデイ・ワンスモア」を聞いてみてください。シングルのA面だったそうです。
聴いた印象と実際の演奏の難易度はまた違いますよね。
フォリナーセッションで僕が参加した中ではロンリーチルドレンが難しかったです。
リズムが複雑でブレイクの多い曲は合わせるのが難しいですね。
内山田洋とクールファイブのイエスタディワンスモア聴きました。
これはボーカルは前川清ではないようですね。
たしか内山田洋がギターだったと思うのですが、昭和のスタジオミュージシャンみたいな手堅い演奏だと思います。
以前、友人がカーペンターズのコピバンをやっていましたが、あまりに難しくて何度も挫折しそうになったと言ってました。
これこそ聴くと演るでは大違いですね。