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Music Mania

No Music No Life

オリヴィア・ロドリゴ

2021年07月10日 | 音楽
オリヴィア・ロドリゴ「SOUR」

若干18歳の歌姫のデビュー作である。
これがなかなかステキなポップロックで、メロディ、コード進行もよく出来ている。
パンチのあるロックナンバーからアコースティックな大人しい曲まで幅広いのもいい。
おかけで現在大ヒット中のようで、新しい時代の歌姫誕生といったところか。
それもダンスポップではなく、ロックなフィールドからの新人というのがいい。

Olivia Rodrigo - deja vu (Official Video)



シカゴ「シカゴと23の誓い」

1970年リリースのセカンドアルバムである。
前作と同じく当初はLP2枚組で発売された。
前作はスタジオ作なのにライブみたいなインプロパートが多かったけど、今作はしっかり構築された曲が並ぶ。
それも、当時はピンクフロイドやキングクリムゾンらが組曲形式の曲を発表していたが、シカゴは2枚組の中に3曲も長い組曲を入れている。
とはいえ、決して難解ではなくポップなメロディとしっかりアレンジされたプラスで聴きやすく仕上がってる。
このアルバムからの代表曲に「長い夜」がある。
今もライブのアンコールで演奏される名曲で、ブラスのアレンジもいいけど、テリー・キャスのギターソロが素晴らしい。

Chicago - 25 or 6 to 4 - 7/21/1970 - Tanglewood (Official)



アース・ウインド・アンド・ファイアー「ライブ・イン・リオ」

EWFの1980年リオデジャネイロでのライブである。
15曲1時間弱なので、フルコンサートではなくベスト盤的な選曲になっている。
キラキラ輝くゴージャスなライブで、熱気が伝わってくる。
おそらくリオデジャネイロという土地柄もあるんだろうけど、とにかく熱いステージだ。
とくに「マジック・マインド」なんかは、原曲から大きくアレンジが変えられ、スピードアップもしてとてもライブ映えする。

Magic Mind




ディスカバークイーン その4

2021年07月04日 | 音楽


6月度ディスカバークイーンまとめ

クイーンズクロニクル
西脇さんによるハイレベルな音楽解説。
今月はクイーン2からサイドホワイトとサイドブラック。
ブライアンパートのギターオーケストレーションについて。
ブライアンのギターは中に空洞があってフィードバックしやすい構造になっている。
音を歪ませること、フィーパックを起こすことにより、持続音を得やすい。
しかし歪ませた音で和音を弾くと音が汚くなる。
そのため単音で弾いたものを多重録音で重ねている。
当時はまだシンセサイザーが珍しく、ミュージシャンやエンジニアのなかにはシンセが発展すると将来ミュージシャンは職を失うと危惧していた人もいたという。
そのため、わざわざ「ノーシンセサイザー」と書いていた。

ロジャーのドラムは、基礎がとてもしっかりしていて、ルーディメンツなど、まるでスティーブ・ガットのようなプレイをしていることもある。

オウガバトルを逆回転で再生するとリフが正回転のフレーズと同じになるよう計算されている。
フィルスペクターのウォールオブサウンドの影響が感じられる。

よろず相談室
オウガバトルのギターリフ、フレディがブライアンに説明するとき、全てダウンピッキングで弾いたといわれるが?
パッパラー川合によると、あのスピードでそれは無理。
たしかにそれはそうだ。

社会人2年目の息子(23歳)が家に帰ったらゲームばかりしている。
気にしすぎでしょうか?

答え 気にするな!
社会人になったんだからほっとけ
そんなあなたにお送りするクイーンは「プレイ・ザ・ゲーム」。

中川家のツヨシさん
子供の頃はクイーンのポスター(クイーン2?)が怖かった。
その後映画「ボヘラ」からクイーンにどハマりする。
ロジャー好きだけど、実はブライアンのファンらしい。

デルタ5

2021年06月26日 | 音楽
最近iPhoneのCMで流れてる曲が気に入ってる。
そのCMがコレ。

Privacy on iPhone | Tracked | Apple


早速調べてみるとデルタ5というバンドの「マインド・ユア・オウン・ビジネス」という曲だった。
僕はてっきり最近の音楽だと思ってたら、なんと40年くらい前の曲で驚いた。
どうしてAppleのような先進的な会社が、このような古い曲をCM曲に選んだのだろうか?

一つは、まるで古さを感じさせないサウンドであることだと思う。
今の感覚で聴いても斬新だし、シンプルさゆえに時代を超えてる。
しかし、それだけではないはずだ。

そこで、デルタ5について調べてみたところ、今のご時世にピッタリなことがわかった、
このバンドの曲をCMに使うことにより、Apple社の方針を示していると思う。

デルタ5は1979年に「マインド・ユア・オウン・ビジネス」でデビューしたポストパンクバンドで、ロック・アゲインスト・レイシズムの重要なアーティストだという。
ロック・アゲインスト・レイシズム(RAR)とは、人種差別をロックの力で撲滅しようという文化的な運動で、70年代のイギリスで起こったムーブメントらしい。
元々はエリック・クラプトンやデビッド・ボウイなどの大御所ロッカーによる差別発言があり、それに抗議する運動、それがパンクにつながる。

この精神は、あらゆる差別が溢れかえる現在こそ必要とされるものだ。
アメリカでは黒人のみならずアジア人も差別の対象として、言われなき暴力被害にあったりしている。
日本でも韓国や中国への差別発言が、それなりの地位にいる人でも平気で口に出したりしている。
我々ロックファンは、今こそRAR精神に学ぶときだ。

話をデルタ5に戻そう。

基本的にシンプルなロックで、ベース2人、ギター、ドラム、ボーカルという編成である。
ベースがメインとなるリフを弾き、ギターはカッティング主体で全体的にヘタウマな演奏だ。
これを聴くと、椎名林檎のプロジェクト「発育ステータス」はデルタ5の影響だったのかな、と思える。
あっちはベース3人だったけど、サウンドの色合いが似てるように感じる。
デルタ5はアルバム一枚だけで解散したようで、その後長いこと忘れられていたようだけど、2010年代に入ってから昔のポストパンクが見直されるようになり、このバンドも2016年に復刻した。
今Apple musicでDL出来るのは「シングル・アンド・セッションズ」という半ベスト盤みたいなアルバムだけだけど、元々アルバム一枚しかないバンドなので、おおよそこれを聴けばこのバンドがわかると思う。
ライブ音源も入っていて、ライブハウスみたいな小さいハコで熱くパフォーマンスしてる様子が伝わる。

Mind Your Own Business


イン・アナザー・ワールド

2021年06月05日 | 音楽
チープ・トリック「イン・アナザー・ワールド」

僕はチープ・トリックをほとんど知らない。
全く知らないといってもあまり間違いないくらい聴いていない。
20年くらい聴きたい候補には入ってるものの、なかなかきっかけがなかったのだけど、今回ニューアルバムが発表されたので入門してみたのだ。
感想としては、僕の少ないチープ・トリックに対するイメージそのもののサウンドだったということ。
80年代初めくらいの、例えばリック・スプリングフィールドみたいな軽いパワーコードのロックンロールで、いかにも古いアメリカンロックの雰囲気そのものだ。
2021 年のアルバムとしてどうなのか、というのは置いといて、軽く聴くにはとてもいい。
曲はどれもいいし、哀愁あるメロディは懐かしさを感じる。
最後の曲「ギミー・サム・トゥルース」はジョン・レノンのカバーで、上手くチープ・トリック風にアレンジされている。

Cheap Trick - Boys & Girls & Rock N Roll (Official Audio)



ザ・フー「WHO」

ザ・フーはチープ・トリックほどではないけど、ほとんど知らない。
ビートルズ、ストーンズと並んで英国3大ロックバンドと言われるくらいなので、いい加減もう聴かなければならないのだ。
どこから入るの?今でしょ(すでに死語)ということで、最新作から入るのが自分流である。
2019年のアルバム、その名も「WHO」だ。
びっくりするくらい活きのいいポップロックで、全く年齢を感じない。
どう考えても70代が作ったアルバムには聴こえない。
最近のアルバムにしてはバラエティ豊かな内容で、最後まで飽きさせないし、どれも同じ曲に聴こえるみたいなアルアルもない。
このアルバムを聴いただけでザ・フーをわかったつもりにはならない。
だけど「トミー」も「フーズネクスト」も知らず「WHO」なら知ってるよ、とか、「ぶっちゃけ『WHO』が最高傑作じゃね?知らんけど」って言ってみたい。

The Who - All This Music Must Fade (New Song)



ドリームシアター「ディスタンス・オーバー・タイム」

数ヶ月前にDLしたものの、なかなか感想が書きにくいアルバムだった。
というのも、ここ10年くらいのドリームシアターは、どれも金太郎飴のように感じるからだ。
相変わらず曲は複雑で鬼のようにテクニカルだし、しっかり聴き込むと美メロ、哀メロの宝庫で、素晴らしい作品なのがわかるけど、第一印象は良くも悪くも「相変わらず」で、またこのパターンかと感じてしまうのだ。

Dream Theate̲r̲ - Distance Over Tim̲e̲ - Full album 2019


ディスカバークイーン その3

2021年06月05日 | 音楽


5月度のディスカバークイーンまとめ。

この番組から出た名言「クイーンは世界一高級な闇鍋」とか「クイーンはロックにすら縛られない」とか。
こういうのを考える人って面白い感性だと思う。
考えようと思ってもなかなかこういう言葉って出てこないものだ。

5月のクイーンズクロニクル。
レコーディングエンジニアの西脇さんによるとても詳しい解説。
鍵盤、ドラマー目線、レコーディングエンジニア目線、そして作曲家、編曲家目線によるの詳しい解説が聴けたのはとても興味深かった。

パッパラー川合による女王様の萬相談室。
ロックとか音楽とかとぜんぜん関係ない悩みごとを無理やりクイーンの楽曲にこじつけるコーナー。
僕としてはもう少し音楽についてのことにしてほしい。

洋楽歌詞解説家の朝日順子さんによるクイーン解説。
歌詞の深さ、裏話などが聞けて面白い。
朝日さんがいう「クイーンとは?」
「一度入ったら出てこれない迷宮」

クイーンはメンバー全員が作曲家であるが、なかでもブライアンが安定した曲を書くおかげでフレディがぶっ飛んだ曲を書くことが出来る。
ブライアンのギターの指癖についての解説。
ローコードのAを人差し指一本で押さえて、中指と薬指でテンションを加える、など。

クイーンコピーバンド選手権
51組の応募があったなかから、17組が選ばれた。
審査員はサンプラザ中野くんとパッパラー川合。
この二人が選ぶということは、もちろんまともなバンドは選ばれず、個性派の変な人ばかりだった。

ところで、昨晩は映画「ボヘミアンラプソディー」がテレビ放送された。
僕が見るのは約1年ぶり、5回目くらいだ。
2時間ちょっとという枠内で、上手くクイーンの歴史とフレディの心境を表現してると思う。
何より起承転結がはっきりしていて、クイーンを知らない人でも楽しめるようになってるのが素晴らしい。
ラスト、ライブエイドでスッパリ終了するのも潔くていい。
いつか、本編ではカットされた日本公演の模様やライブエイドフルバージョンなどを加えたディレクターズカット版が出ることを望みたい。