花(U子)

私が撮った花の写真です。
皆さん、見てください。

ニラ と さわぎきょう

2008-09-15 13:38:26 | 
ニラ(韮、韭)です。
葉は摘んでも次々に伸びるので重宝しているのです。秋の立ち上がりの9月上旬頃から咲き始め、今は満開ですよ。

プックリと膨らんだ蕾はカワイイ。よく見ると、綺麗な星型で、しかも純白なんす。花々が風を受けて揺れていると、息を呑むほど美しいですなあ。香りの強い、かなり個性的な印象でが、清楚で可憐な花を咲かせるなんてね。

さてニラは、強烈な匂いと辛みのもととなっていて、生命力の強い植物です。耐暑、耐寒性が強く、西アジアからインド、東南アジア、東アジア、シベリヤで、よく繁茂・生育しています。ニラは西洋では見られず、その栽培は東洋に限られているのです。ヨーロッパにはない野菜です。

古事記は加美良(かみら)、万葉集は久々美良(くくみら)、正倉院文書には弥良(みら)です。そして五菜の1つとして神事の際には供物としても用いられていたのです。

万葉集巻14-3444 です。
「伎波都久の岡のくくみら我摘めど
      籠にも満たなふ背なと摘まさね」
 
「ニラは摘んでも摘んでもなかなか一杯にはならないもの・・・。」
「ならばあなたの旦那様に摘んでもらいなさいよ」
と、掛け合い問答が一つの歌となっているのですね。「背」を話題にした問答から菜を摘む女性同士の会話は、この何気ない日常会話から万葉当時のほのぼのとした様子。人々の生き生きとした情景が目に浮かんでくるようですね。

さて、細長くまっすぐに伸びた葉は柔らかく、汁の実やおひたしの他、中国料理、韓国料理に良く用いられ、餃子の具、チヂミ、ニラの卵とじなどがポピュラーなものです。

また、古来から中国で「疲労回復に効果がある」と認められ、胃腸にも良く「食べる薬」などとも伝えられていたのです。

花言葉 星への願い 多幸 

さて、今日の花です。サワギキョウ(沢桔梗)

日本を含め東アジア・ロシア東部に分布しています。サワギキョウはひっそりとさいてるのが似合いそうです。しかし、真夏になると沼や川縁に咲き乱れるのですね。紫色の花は、神秘的にさえ見えるようで、まるで蛍光色のように綺麗に咲いていますよ。新鮮な感じがします。

さて、毒草としても知られているようです。麻酔などの効能を薬草として利用された例もあり、危険が大きいようです。
横溝正史の『悪魔の手鞠歌』では、毒草「お庄屋殺し」の名が登場しますよ。

花言葉 清らかな心 高貴 特異な才能 敵意