修験道では「この世」の生活で、現在私たちが住んでいる今の状態を⑨「取」と今日のテーマの⑩「有」(ゆう)であらわしています。
今の私たちの生活は、人それぞれに違います。 そして幸福であるとの思いより、自分の不幸を嘆く人が多いのです。 たとえば、幼くして両親を失った人、経済的に苦悩した為学校に行けなかった人、良い会社に就職できなかった、<
会社で出世できなかった、他の人々より不利な条件に置かれている人、先天性の病気になっている人、身体の不具を持つ人、人と比べてみて足りないことばかり嘆いたり、うらんだりする人、しつこくねたむ人、人を傷つける人、人を蹴落とす人、憎しみの多い人、足ることを知らない欲望の固まりの人、なぜ自分だけがこんな悪い運命の下に生まれたのか、なぜこのような苦労をせねばならぬのか、なぜ働けどワーキングプアーなのか、なぜ私だけ病気になるのか、なぜ子供が学校に行ってくれないのか、なぜ大学まで苦労して出したのに「引きこもり」になって働かないのか、等等
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このようなにいろいろな苦労の種はつきません。修験道ではこのことを十二因縁の中で ⑩「有」(ゆう)といって、すでに警告しているのです。⑩「有」がこの世の最後で、死の訪れの、前の状態です。 もともと人間は、「業」(ごう)の積み重ねで ⑧「愛」や⑨「取」の考えで、現在の生活、人生に、さまざまな「悪業」の積み重ねをしていきます。 そして「死ぬ」 この「業」のなすままで「死ぬ」と地獄に直行します。 <o:p></o:p>
守護霊、指導霊が働けません。 出る幕がないのです。十二因縁の⑧⑨⑩の現世の三因そのものの力より強い力を持つことが必要になります。そのためには次のように考えなさいといいます。
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1) 第一に貴方へのこのような試練は、あなたなら克服できると「あの世」で考えた為です<o:p></o:p>
2) いくら愚痴ばかり言っても、魂の進歩にはなりません<o:p></o:p>
3) 貴方には必ず素晴らしいものがあります、それを武器として活用する<o:p></o:p>
4) 眼が見えなくても、口が達者です。 足が不自由でも手が自由です<o:p></o:p>
5) 身体的・精神的・能力的ハンディがある自分を自覚して勇ましく戦う勇気を持ったとき、守護霊指導霊が力を与えてくれます。<o:p></o:p>
6) 「他利」の精神を持って、他の人に尽せば、必ず神仏のご加護があり、それ以上の力が出てきます。 「あの世」では天国へ直行です。<o:p></o:p>