新聞によると、旧ソ連ベラルーシのルカシェンコ大統領は21日、安全保障会議を開き、米ブッシュ大統領の就任演説に対して「石油のにおいがする血まみれた自由は誰にも必要ない」と語り厳しく反発した。同国はライス米新国務長官が18日の議会証言で「専制の前線」の一国と名指ししたばかりで、北朝鮮やイランなどとともに米国の介入対象になったことを懸念し「国益を守るため効率的な対応策を練る」と強調したという。ブッシュの一国覇権主義は今後更に大きな軋轢を生んでいくだろう。
イラク問題に関して言えば、状況はイスラム教シーア派、スンニ派、クルド人間の民族紛争に向かいかねない状況になっており、アメリカの強大な軍事力によって抑えこまなければ、いつ内戦に突入してもおかしくないと思う。内戦というよりは、イランに代表されるシーア派、シリアなどイスラム教の主流派であるスンニ派、イラン・トルコなどにも存在するクルド人などによって、国境を越えた民族再編にまで発展しかねない。事実、もし自分がイスラム教徒であれば、今のイスラム世界に欠けているのは、50の州を束ねたアメリカ合衆国、大きなまとまりになろうと模索するEUの様に、より統一されたイスラム国家だと考えると思う。現状の、欧米による植民地支配の後で、欧米に都合がいい形で細かく分断されたイスラム社会は、欧米、特にアメリカにとっては、都合がいい。昔のオスマントルコの様に、大イスラム国家を作ろうという動きは、今後でてきはしないのか。現在、各国の支配階層(王族を中心に)は、多大なる既得権益をもっており、このような動きには基本的に否定的であろうが、逆に勢力が分散されているために、イラクで起こったように個別にアメリカの実質的な植民地になるリスクが目に見えている以上、そうとばかりはいってられないだろう。中東民主化を唱え、中東の石油の支配をより完全なものにしたいアメリカの鉾先は、当面の標的であるイランが片付いた後は、サウジアラビアの王族など、今はアメリカを味方と思っている特権階級に対しても、向けられる可能性は多分にあると思う。
イラク問題に関して言えば、状況はイスラム教シーア派、スンニ派、クルド人間の民族紛争に向かいかねない状況になっており、アメリカの強大な軍事力によって抑えこまなければ、いつ内戦に突入してもおかしくないと思う。内戦というよりは、イランに代表されるシーア派、シリアなどイスラム教の主流派であるスンニ派、イラン・トルコなどにも存在するクルド人などによって、国境を越えた民族再編にまで発展しかねない。事実、もし自分がイスラム教徒であれば、今のイスラム世界に欠けているのは、50の州を束ねたアメリカ合衆国、大きなまとまりになろうと模索するEUの様に、より統一されたイスラム国家だと考えると思う。現状の、欧米による植民地支配の後で、欧米に都合がいい形で細かく分断されたイスラム社会は、欧米、特にアメリカにとっては、都合がいい。昔のオスマントルコの様に、大イスラム国家を作ろうという動きは、今後でてきはしないのか。現在、各国の支配階層(王族を中心に)は、多大なる既得権益をもっており、このような動きには基本的に否定的であろうが、逆に勢力が分散されているために、イラクで起こったように個別にアメリカの実質的な植民地になるリスクが目に見えている以上、そうとばかりはいってられないだろう。中東民主化を唱え、中東の石油の支配をより完全なものにしたいアメリカの鉾先は、当面の標的であるイランが片付いた後は、サウジアラビアの王族など、今はアメリカを味方と思っている特権階級に対しても、向けられる可能性は多分にあると思う。