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コロナとトヨタのモノづくり

2020-08-25 06:23:26 | 日記
名古屋のというか、日本のというか、あるいは世界のトヨタだ。
素晴らしい企業であることは間違いないが、時に協力企業(下請け企業)への厳しさが喧伝される。
しかし、世界一品質に厳しい日本ユーザーの求めに応えるモノづくり企業の一端が垣間見えた。
中日新聞の記事からだ。

◆モノづくりを極めると
 新型コロナウイルスが猛威をふるっていた4月初旬、医療関係備品が全国的に不足していた。
 医療用ガウンがなく、ゴミ袋で代用していた頃だ。
 国は、あらゆる企業にマスクや防護用品の増産を要請していた。
 生産分は、国が全量買い取りしてくれるということだ。
 名古屋の老舗カッパメーカーの舟橋社は、それに応えた。
 なにしろ在庫・販売・債権管理のリスクはゼロだから当然だ。
 しかし、いかに大正10年創業の老舗とはいえ、パートも含めた従業員は35名に過ぎない。
 フル生産しても、日産500着が精いっぱいだった。
 これでは、万単位の医療従事者にはとても行き渡らない。

 そこにトヨタから船橋社長に連絡が入る。4月14日のことだ。
 トヨタは、コロナに対する社会貢献を模索していたらしい。
 経済や金融、物流や人の動き、あるいは医療、何が目詰まりしても結局はクルマの販売にも影響するという事だから。
 4月16日には、世界中の工場を立ち上げたモノづくりのプロたち8人が、パートさんに混じって船橋社生産現場に入る。
 どんなプロであっても、自分の手を足を動かさなければ、生産の仕組みはつかめないということだ。

 詳細は記事を読んでいただきたいが、結果的に5月GW明けには生産は5000着/日 にまで向上した。
 敷地拡大せず、特段の設備投資なく生産量は10倍になったということだ。
 さらには、トヨタ協力業者6社(部品生産や縫製のプロ)が支援に入る。
 驚くことに6月には、生産量は100倍の5万着/日 となったのだ。
 モノづくりの現場とは、これほどの厳しさと効率性追求が継続しているということなのだ。
 日本のモノづくりの現場は絶対になくしてはいけない。トヨタ社長の豊田章男はそう言っているそうだ。

 長々とトヨタの礼賛みたいになってしまったが、久しぶりにうれしい記事だったなぁ・・
 

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