奈良大学の加来耕三先生がこんなことを教えてくれた。
元々は失敗学についてなのだが、我々の生活にも役に立つのではないかと思わされた。
それはこんなことだ。
◆歴史学には左手の法則 右手の原理という概念がある
これは、人間が引き起こす物事が進んでいる方向(右手)には、見逃しがちなそこに至る理由や本質が、
別のところ(左手)にあるということのようです。
武田信玄の父にして甲斐の守護大名武田信虎は、14歳で武田家の当主となった。
戦では連戦連勝で、戦国時代を代表する勇将だった。
だが彼は、息子である晴信(信玄)のクーデターにより、国を追われてしまったのだ。
これは、人間が引き起こす物事が進んでいる向き(右手)には、見逃しがちなそこに至る理由本質が、
別のところ(左手)にあるということのようです。
だから、自分にとっての右手は何か、左手は何なのかと考えてみるべきで、
物事の本質が見えていなければ、早晩失敗してしまうということ。
いつの時代も、物事が成る本当の理由を理解している者が成功を継続できるのです。
→なかなかに難解な教えですが、一方向だけを見ていてはいけないと、端折って受け止めました。