思考の7割と収入の3割を旅に注ぐ旅人の日々

一般的には遊び(趣味)と見下されがちな「旅」も、人生のなかでやるべき「仕事」である、という気概で旅する旅人の主張と報告。

ボランティアのためのボランティア、の身近な実例

2011-10-20 21:00:25 | 東日本大震災
3月の震災以降、その災害ボランティア活動を注視するうえでちょいちょい触れているRQ市民災害救援センターは、これまでに僕の友人知人も東京でも宮城県・登米の活動の拠点でも計10人以上かかわっている団体だが、今週、そのひとりについての活動経験に関するインタビュー記事が掲載されたのが良かった。「ボランティアOBOGインタビュー」にて。
その対象は(ダジャレではないが)、“大将”のことで、ここ数年の僕の野宿仲間のひとり。6月以降、アルバイトの合間にちょいちょい登米へ出かけていることは聞いている。

記事にもあるように、この7か月の東北の災害ボランティア活動への参加者というと大概、海沿いの特に被害の大きな地域へ活動に赴いたさいにはできるだけその惨状を生で見ておきたい(言い方は悪いが、ある種の「怖いもの見たさ」か。正直、僕もそういう性分ではある)、という理由から、泥かき、瓦礫の撤去、側溝の清掃、ような比較的体力の要る作業をいわゆる最前線でやりたい、という傾向になってしまいがち。そんなできるだけ前へ前へ行きたい人たちのためにいろいろお膳立てをする後ろの人も各自治体のボランティアセンターやNPO団体などでもともに必要になってくるのは当然のことで、実際にそのような裏方的な活動をしていた人のことも報道でいくらか見聞きしてきたが、“大将”は(過去に介護職の経験もあることが活きている)もてなしの心と、料理という大得意分野で役立つことができる後者の活動をあえて選んでいる。「縁の下の力持ち」的なこちらも重要な行為であるね。

(実は本ブログのネタでも過去に無記名でちょいちょい登場している)“大将”の料理には僕もたまにお世話になってその実力はよく知っているが(それに記事中の研究所? の創設にも軽く立ち会っているし)、それにしても僕と同い歳で体型も似ていて(挨拶代わりに互いの腹の脂肪の付き具合をたしかめ合ったりしながら僕のほうが細い、とか誕生日はどっちのほうが先だっけ、とか会うたびに軽く口論になる。でもまあスキンシップの範疇で)、経済力もほぼ同等なのに、今年は東北に、いや東北以外もよく出かけているよなあ、と今回きっちり明文化された記事を改めて読んでその行動力に脱帽。
親しい仲間内ではその風貌から“ビリケンさん”と呼ばれて軽く偶像扱いされて、普段は昭和時代のサブカルチャーにやたら詳しくてホントは20歳くらい年齢をサバ読んでいるのではないか? とたまに疑いもしてしまう、酒は種類を問わず大好きで一升瓶を持つ姿が似合う漢だが、なんか今回は別人みたいでカッコイイぞ。

ここ2、3か月で被災地の災害ボランティア活動の規模が縮小傾向のなかで、RQも同様に年末に向けて縮小予定である方針をすでに打ち出しているが、今後の被災地支援はこういう後ろ的な役回りのことの割合が高まってくるのだろうね。

僕は今度こそ12月にいくらか時間ができると思うのだが、なんとか年内にまた東北へ行けるかなあ。


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